定年後の就職活動を経験して
このブログを始めてから丁度10年になる。世の中の不条理を少しでも考える切っ掛けになればと思い、色々な出来事について私なりの見解を述べさせていただいた。私もとうとう還暦を過ぎ、定年を迎えた後、再雇用契約で仕事を続けてきたが、この春に長年勤めた半導体業界を退職した。この5ヶ月は職探しをしてきたが、やっと8月にパートの仕事が決まり、この9月から働き始めた。職探しは想像以上に厳しかった。やはり年齢の壁は大きく、1次書類選考で却下されてしまう。しかし、ハローワークやインターネットで毎日検索していると、だんだん自分の興味を再確認できた気がする。最初は、大学関係の男女共同参画社会構築の仕事に応募した。企業の管理職として、優秀な女子大出の人達が設計のサポートに甘んじて数年で退職するのをもったいないと思ったことから、彼女達が目的意識を持って遣り甲斐のある職場を作ろうと思ったのが切っ掛けだ。そのために一つのグループを立ち上げた。その結果、退職率も下がり、部門初の女性管理職も誕生させた。その経験を活かして、アベノミクスの看板政策である女性活用のために何かの役にたちたいと思ったが、採用の壁は厚かった。その後は駐車場警備員、公園管理、マンション管理、工事現場警備員、ドンキホーテのアルバイトなど色々あったが、一長一短で迷っていた。やはり教育関係をメインに学習塾にも応募したが、何の音沙汰も無かった。学童保育もたくさんあったが、保育士の資格や経験を求められた。小学校低学年がメインで、ある自治体からは、『校庭を足り回りますけど、大丈夫ですか?』とやんわり断られた。以前にも60歳以上を雇ったが、体力が持たないということで、すぐ辞めていったそうだ。そろそろ諦めかけて、最後の駄目もとで2件応募した。1件はフランチャイズ制の学習塾で、もう1件は都内の小中学校で先生のサポートをする学校支援員である。これがなんと、両方とも即面接となりそのまま選考を通ってしまったのだ。これもタイミングだと思った。諦めずに初心貫徹したのが良かった。こちらの想いが伝わったのかも知れない。ダブルワークになってしまったが、学習塾は夕方からなので、何とか出来そうだ。体力的にはだいぶきついのだが、出来るところまで頑張ってみたいと思う。両方ともハローワークにきていた求人であった。シニアにとっては、ハローワークの求人情報は役にたつと思う。一般のインターネットではせいぜいミドル(40代)までだと思う。私にとってはまったく新しい世界の仕事であるが、時々その内容もこのブログに書いてみたいと思う。