学習支援員のいる教室(通常の学級でナチュラルサポートを)藤堂栄子
昨年9月から都内で学習支援員の仕事をしている。今まで企業でしか働いたことがなかったので、とても不安であった。少し大きな本屋へ行くと、学習支援に関する本が山ほどあった。それだけ子育てや教育に悩んでいる人達が多いということだろう。特に、一般児童と解け合わずに、学校でトラブルを起こしてしまう児童の親にとっては大変な気苦労があると思う。沢山ある本の中で、この本はとても読みやすい感じだったので購入した。港区で学習支援の導入にかかわり、実際の苦労や問題など具体的でわかりやすい。評論的ではなく、実際に現場で対応した学習支援での取り組みがとても参考になった。また支援を受けた児童の親御さんの話も載っており、感銘を受けた。子供たちはまさに十人十色である。みんな違う個性を持っているのである。その中で、枠に収まらずに飛び出てしまう児童は、我々大人に色々なことを教えてくれる。この本はそういう苦労や悩みの体験も素直に書かれてある。今も繰り返し読み返している本である。学習支援員のいる教室 通常の学級でナチュラルサポートを / 藤堂栄子 【単行本】多様性のある寛容な社会を創るには、多様な個性の人達を受け入れられる社会にしていかねばならない。