日本学術会議会員任命拒否問題をうやむやには出来ない
政府が日本学術会議から出された推薦名簿のうち6名を拒否した件が大騒ぎになっている。今までの新聞報道から見ると、2016年にも推薦名簿に内閣から難色を示されたそうで、2018年にもそういうことがあったらしい。つまり推薦名簿を拒否されたということだ。今回、公にされるまで、マスコミも知らなかった(報道しなかった)というのは問題だ。ここでマスコミ批判をするつもりはないが、大手マスコミの情報収集力の衰えおよび感度の劣化をあらためて痛感した。我々一般国民も、普段は日本学術会議のことは存在は知っていても、関心を持つことはなかった。これは一般国民だけでなく、与野党の政治家も同じだろう。本来ならいつも立派なことを言っている政治家やマスコミ、学者が表に出すべき事案だった。それくらい日本学術会議は、一般国民からは遠く離れた存在だったのだと思う。私も今回の件について関心を持ったのは、あの加藤陽子先生が任命拒否されたと知って驚いたからだ。検察庁長官の定年延長問題の時も、これはやばいと思ったが、今回の学術会議会員任命拒否問題では、ここまで来たか!と危機感を持った。拒否された6名の方々も驚いたと思う。拒否された6人の名前を知っている人達は少ないと思うから、一般の人達にはまだピンとこない話ではないだろうか。少しでも知っていれば、これはやばいと思うはずである。今回は、多くの学会が抗議声明を出しているのは救われる。本来なら日本学術会議が抗議声明を出すべきだろう。政府は今回拒否した理由を説明するのは、国民に対して当然の義務だと思う。国民の知る権利を無視するのであれば、現政権を支持するわけにはいかない。にほんブログ村