野茂英雄引退
通勤電車の車内にて、スポーツ新聞の1面が目に入った。紙面のタイトルは「野茂引退」そういや、いい歳だもんな~野茂。。19年前のドラフト会議で、プロ8球団からの1位指名を受けた野茂。当時のドラフトは今と違って逆指名という制度がなく、同じ選手を複数の球団が指名した場合はすべてくじ引きによる抽選制だった。そしてあの松井秀喜でさえ4球団指名、清原和博でも6球団。この8球団指名は史上最多であり、未だ破られていない。近鉄に入団してからも、大活躍。1年目に手にしたタイトルは、最多勝,最優秀防御率,最多奪三振、最高勝率,ベストナイン,新人王,沢村賞,MVP。あの松坂大輔でもここまでのタイトルは取っていないであろう。そして、4年後のオフに近鉄球団とモメにモメて退団し、メジャーへ挑戦。今では誰しもが高額契約でメジャーへ行ける時代になったが、野茂がロサンゼルスドジャースと交わした契約は「年俸980万のマイナー契約」。。年俸1億4000万からたったの980万。しかし、1年目から大活躍した。一年目から先発の柱として活躍し、新人王も受賞した。ま~ここまでならよくあるすごい話だが、彼のすごいのはここからだ。米国内で何球団渡り歩いたことか。。調べてみるとロサンゼルス・ドジャース - ニューヨーク・メッツ - シカゴ・カブス(マイナー契約) - ミルウォーキー・ブルワーズ - デトロイト・タイガース - ボストン・レッドソックス - ロサンゼルス・ドジャース - タンパベイ・デビルレイズ - ニューヨーク・ヤンキース(マイナー契約) - シカゴ・ホワイトソックス(マイナー契約) - カンザスシティ・ロイヤルズ11球団。。もしかしたらメジャーではこのくらいよくあることなんかもしれんが、内容がすごい。各球団で何度も解雇経験しながら、何度もテスト入団、あるいはマイナー契約で入団し再度メジャーの舞台に立っている。普通の人間なら「必要ない!」といわれりゃ、簡単に止めてしまうこともおおいであろう。このあたりが彼の真の強さでもあるんだろうな~。39歳での引退は妥当なんだろうが、この世代は次々に引退していくな~。そう考えると、金本はスゲーな!