それでも年明けには何かが動き始めるのではないかという気がしている。なにせステルス偵察機の一件から妙な緊張がワシントンとテヘランとの間に生じているからだ。この緊張はワシントンが意図して生み出している。その狙いはアメリカ大統領選への影響である。
そして日本の国内政治への影響である。その核心は原子力発電政策への介入である。つまり火力発電へのダメージを与えることで日本の国内世論を原子力発電の再稼動容認へ強引に誘導しようという狙いが見え隠れしている。だから年明け早々が一番、危ない。
たぶん中東の春は漠然と石油を軸にEUとアメリカが結束をしてリビア制圧を目指した例に象徴される様にアメリカによる対ペキン・シフトの一態様だと今となっては理解できる。そう見るとアメリカはTPPも含めペキンへの圧力を自らでなく他国を巻き込み行使する。