あいにく昼前からの雨が客足を鈍らせたのか夕方の映画館のチケット売場に人影は疎らであった。上映までの一時間あまりを居酒屋で夕飯を食べながら昨日の新聞を読んで時間を潰す。それにしてもタッチパネルでカラオケの選曲みたいに注文するのは味気ない。
たぶんチェブラーシカを観に来て以来か。あれはロシアに行く前だったか後だったか7月頃だった。そういえば最初の海外旅行に出てから10年か。初めて海外の土を踏んだのはロンドンのヒースローだった。4月の陽気が嘘の様に、11月の気温に逆戻りしていた。
映画では夫デニスの描写が印象に残った。いまや「夫唱婦随」ではなく「婦唱夫随」なんぞ珍しい姿でなくなったが、はたして日本でなら、さしずめ土井たか子がそういう存在だったのかもしてない。それに比べると福島みずほの今後の政治家としての末路はどうだろう。