このページは「k.t1579の雑記帳」です

ドイツと日本。あるいはイランとピョンヤン。これらの変数が少なくとも今後の世界の状況に影響を与える重要な要素であると考えている。けれども今はドイツもイランも未だ国内の体制づくりに時間を必要としている。それに比べると日本もピョンヤンも国内の体制維持に躍起ではあるけど。

たしかにドイツではワイマール憲法体制下での弱小政党乱立が政権の脆弱化をもたらし反動としてナチスが政権を掌握したという考え方から５％条項が強力に作用する。その意味で日本の政治状況について小選挙区比例代表というシステムがドイツの５％条項との対比でどう評価できるだろう。

あるいはイランにおける革命体制とピョンヤンにおける独裁体制と対比すべき共通項は何だろう。こうやってイランとアメリカとの対話が進む反面でピョンヤンによるアメリカへのアプローチには如何なる変化が生じるのだろうか。２０１６年大統領選前の中間選挙に焦点は移ったのだろうか。

アメリカの不安定な振る舞いが急速に世界の構造を脆弱化させているのか。それともアメリカ側のヘゲモニー放棄によって世界がつっかえ棒を失くして本来の不安定な現状があらわになっただけ、なのか。いづれにせよ今年から来年まで依然として世界の状況は不安定で安定の道筋が見えない。

こういう状況に金融緩和の長期化が経済のクラッシュ要因として作用する条件を徐々に準備しつつある。つまり近い時期にアメリカ発のポスト・リーマンショックとでも呼ぶべき「巨大な余震」が起きる可能性が極めて高い。いつの世も決定的な引き金は経済的な問題から端を発しているのだ。