ザコＦ２の隠れ部屋

と、とりあえずブラディベンテンを
スピンオフで映像化してくれー！
とにかく桃井さんがカッコ良すぎる！
すげえ、まじすげえ。
あんなにカッコいいと思わんかった。
立ち姿が絵になるー。
しびれまくり。

というワケで。
「スキヤキ・ウェスタン　ジャンゴ」でございます。
公開終わっちゃってますが、ネタバレしてます。
これからDVDででも見よかなー、な人はご注意を。

観る気は別になかったんですよ。
でも、タランティーノが出てるっていうし、
ザコさん好みの映画だよ、って勧められたし、
ならばってんで、観たんす。
期待してなかった分、面白かったです。
いい感じのバカ映画なんですわー。
さすが、三池さんが自分が撮りたかったもの、
っていうだけあります。
こういうA級的俳優と予算かけて、
B級（C級か？）映画作っちゃうのって良いわー。
すげ。

全編英語なのはアレかなって感じっすけど、
みんな演技が上手い人ばかりなので、
観ていてその壊れっぷりが楽しい。

主役の伊藤くんと伊勢谷くんは
立ってるだけで絵になるので、良いですよね。
特に伊勢谷くんの方は
寄らば斬る！っていうオーラがみなぎっててイイ。
あんまり好きではない役者さんだったんですが、
ああ、こういう方向へふってると合うなあ、と思いました。
あと銃の撃ち方が、
左手で撃鉄を連続で起こすやり方なのがイイ。
懐かしい感じがしてイイ。
１人だけ刀使用してるんですよね。
こういうのもイイ。

香川さんがどっちつかずな保安官で、なんかおもろい。
他の人がやったらくどくなりそうなんだけど、
そこら辺の空気感は流石だなあ。

佐藤浩市さんのバカさ加減もイイ。
案外にしぶといところも。

安藤くんはちょっといやかなあ。
面白い役どころが良いとは思ったけど、
卑怯過ぎるのがちとイヤ。
でも、ノリノリでやってるのが観ていてイイです。

んー、でも、やっぱり
桃井かおりさんの存在感には誰もかなわんでしょう。
虚脱感漂わせたおばちゃんから一転、
鬼気迫る華麗な弁天さまになるのがすげい。
タランティーノのピリンゴとのエピソードも良いし、
幼なじみ役の松重さんとのエピもいい感じ。
やたらキャラが立ってる。
つかなんで修行がすき焼き作りなんだw
＞甘すぎる！
＞甘みは白菜から出すもんだ！
＞しかも絹はダメだと言ったろー！
＞だって焼き豆腐が売り切れだったんだもの。
って、なに――、なんなのー。
ちゃぶ台返しもあるしな。
豆腐をぶつけられて
ピリンゴを見上げるルリ子さんには色気がありすぎる。
まあ、そこから平八の話につながるわけですが。

幼なじみのトシオとのエピソードも良いですよね。
はっきりと表には描かれてないですけど。
強すぎる幼なじみの女の子と弱い自分。
でも、彼女を守るために頑張る、みたいとこが。


全体的に話はないみたいなもんです。
ドラマがないというか。
主人公に主体性がないんですよね、はっきりいうと。
ただいるだけ、で。
そんな主人公で、あんまり行動しなくても
みんながみんな、死に向かって暴れるだけっていうか。
でも、話のなさなんて吹っ飛ぶぐらい
みんなの最後の暴れっぷりが楽しいし、
ガンアクションがカッコいいです。
痛いし。


好みが分かれるかなーーー。
はっきりいって
安っぽく感動を求める映画なんかより、
こっちの方が数倍好み。
日本映画は宣伝ばかりに金かける
くだらん大作や感動作なんか作らずに
こういうのをもっとたくさん作るべきだ。
全力で作るB級映画を
楽しめる人が多くなると良いんだけどなあ。

「クローズ」も観てみようかなあ。

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