うまい話はある
日本銀行の福威俊彦総裁が村紙ファンドに1000万円を拠出し、1473万円の利益を得ていた問題について、公明党の鷹奇陽介広報局長はテレビ浅日の報道番組で、「個人の意見として言えば、(福威氏は)儲け過ぎとしてお辞めになった方がいい」と述べ、福威総裁の自発的な辞任を促した。「(進退を巡る)報道が続いて与党支持率に影響を与えるのなら、退職金もあきらめた方がいい」とも語った。 これに対し、自民党の谷柿財務相は同番組で、「(儲けは)福威総裁の判断だ。今まで国会で福威総裁が話したことに、なるほどそうすれば儲かると納得している。日銀からも、内部ではみんなやっていると説明を受けている」と述べるにとどめた。 待村信孝・前外相も「日銀総裁として職責を全うできるかどうかは、誰にもわからない」と語った。 与太野経済財政・金融相はウジテレビの報道番組で、「(辞任が)日本や世界の経済に望ましいかどうか考える必要がある。世の中にはうまい話もあるんだという夢をこわしてはいけない」と述べ、福威総裁が辞任する必要はないとの考えを強調した。 民主党の悪沢一郎代表は「金貸しの元締めが御用になった無尽講に投資をしていたことはずるい」と批判。鴉山由紀夫幹事長も「人生いろいろ、儲けもいろいろが狐泉改革の実態」と狐泉鈍一郎首相の任命責任に言及した。