人生において最もカオスな時代 ~撃墜編~
前回までのあらすじLINK OF PERSON'S Vol.36月25日 (土)青森quarterOPEN 17:30 START 18:00チケット ¥1,000- (別途ドリンク代500円)出演はないちもんめランドスケープTHE HANGEDMAN嶄The Junky Teachersご来場よろしくお願いしますm(__)mチケット承り中!(「あらすじ」微塵もないしw)第一話第二話本日のBGMGeorge Baker 「Little Green Bag」(流しながら読んでね)登場人物アレさん:もちろん主人公智太郎:アレさんがバイトしてる「ダーツ」の店長セイジ:「ダーツ」の厨房兼ホール係、アレさんの先輩アキラ:「ダーツ」のホール係、アレさんの先輩志穂:「ダーツ」の常連客、アレさんを指名してくれる♪・・・・・・(効果音、舞台チェンジ)翌日の仕事アレさんはグッタリセイジ、アキラにしつこく聞かれるどーだった?どーだった?アレさんは少々ゲンナリしていた高校生みたいに「すげーっす!すげーっすよ!」と興奮片手に報告する気にはなれなかった厳密に言うと今朝渋谷の街中で酔いつぶれて、道路に横になっていた志穂を彼女の部屋に送ったアレさん彼女のアパートは高井戸のあった部屋に入ると部屋一面、物が散乱していて、騒然としている一番目につくのは、アルコール類の空き瓶それと・・・注射器彼女の腕にあった青痣とリンクするアレさんは何とも言えない恐ろしさに襲われた「ねェ~♪何してるのよ~☆早くこっち来てよ~♪」志穂はそんなアレさんを知ってか知らずか、ベッドに潜り込み、服を脱いでいた「そ、それはマズイですって!!!志穂さん!!!」「そんなこと言って、若いんだし、女の独り暮らしの部屋に入り込んだんだから、おいでよ~♪」・・・・・・床に落ちてるウィスキーの瓶を拾い、残っているウィスキーを一気にあおるアルコールに弱いアレさんは、すぐに顔が赤くなり、動悸が激しくなるその勢いで、志穂に覆いかぶさった志穂の目に光る涙にはわざと気付かずに・・・・・・まるで二日酔いの様に傷む頭を抱え、仕事をこなすアレさんその日の夜は久しぶりに美紀が来店したアレさんを指名したが、アレさんは上の空で美紀の相手をする「ど~したの?アレくん」美紀が心配になって聞くが、空返事で答える気がかり・・・無茶な飲み方、投げやりな誘い方、注射器、そしてベッドでの涙・・・美紀が不満に思い、セイジに文句を言っているその日の反省会智太郎がアレさんに言う「どーしたんだ?今日のお前、なんか変だぞ」「すいません・・・あまり体調が良くなくて」「・・・何かあるなら聞くぞ」「いえ・・・大丈夫です!」「そうか、ならいいが、気をつけろよ」それから小一時間、飲みながら雑談をして、それぞれ帰宅する時間となった時、不意に智太郎がアレさんに一言言った「東京はお前がいた青森とは何もかもが違うだが人は同じだみんな何かを抱えているそーゆーのを吐き出す場所がここであり受け止めるのがおれたちの仕事だぞ」智太郎の言う言葉を、アレさんは帰りの地下鉄で、繰り返し思い出した受け止める・・・アレさんは少し気持ちを切り替えることが出来た志穂さんの受け皿に・・・その数日後であるアキラがアレさんに告げた志穂さん、田舎に帰ったんだってねえ!?アレさんの体がまるで凍りついた様に動かなくなった「な、なんでですか!?」次の言葉が出てくるまで、1,2分は間があっただろうそんなアレさんにアキラは軽く言う「なんでもクスリの影響でノイローゼっぽくなってたらしくて、田舎の病院に入院するみたいだよ」・・・なぜか分からないがアレさんの目から涙がこぼれ落ちるそれをアキラが見て、慌てる「ど、どーしたの?アレくん!え?な、なんでなんで?」朝方の帰り道アレさんは駅からアパートまでの道のりを歩いてる最中、ずっと考えてた志穂が入院したから心配で泣いたのではないまして志穂が自分に何も告げずにいなくなったのを悔しがってるのでもない志穂は明らかにアレさんにサインを出していた浴びる様に飲むアルコール異様に高いテンションそして普段は着ない腕を露出した服それに気付けずまして酒の勢いで志穂とベッドを共にしてその場の快感だけを味わい志穂の気持ちをくみ取れなかった自分至らない自分ただ、生きてる自分逃げ出すだけの自分その「やるせなさ」「悔しさ」「力不足」がアレさんに涙を流させたあの日のウィスキーのむせ返る様な芳香が微かに鼻腔をくすぐった続く