カテゴリ:信仰
2月16日は「ポンチキ・デー」でした。と言ってもこの近辺の人しかわからないかも^^;。
ポンチキはポーランドの揚げ菓子。中にジャムやクリームが入っていて粉砂糖やグレーズがかけてあります。これといったひねりもない素朴な揚げ菓子。Paczkiポンチキは複数形です。単数形はPaczekポンチェク。 イースター前にレントシーズン(四旬節)というのがあって、40日の間、イエスの受難を記念してちょっとした断食や、祈り、施しが勧められています。で、そのレントに入る前に、「お砂糖は明日から使わないから(←昔は厳しかったんでしょうね)今日使い切っちゃいましょう」と、ポンチキが作られたのだとか。素朴なお菓子のちょっとした歴史。 この辺はポーランド系の人が多いので、ポンチキが作られてきたんでしょうね。今では普通に知られているみたいで、ローカルテレビ新聞にも「ポンチキ・デー」の宣伝が。灰の水曜日前の火曜は、新聞一面どかっとポンチキ、とかね。平和だなー^^;。 これ、イギリスだとホット・クロス・バンだったりします。各地にいろんなレント直前郷土菓子があるのでしょうね。 ついでに、各地の「カーニバル」もレント直前行事ですよね。「carnival」ラテン語でcarneは肉levareは取り上げる、で、レントで肉を取り上げられちゃうから、そのまえに飲んで食べてどんちゃんやるか、と^^;。こちらは教会が勧めてるわけじゃないと思いますが、キリスト教年中行事に関連してできたものですね。 さて、ポンチキ。このお菓子のことは毎年毎年書いているので、またかって感じですが^^;、今年のポンチキにまつわる出来事を。 2週間前くらいから店頭に並びはじめました。手にとって見ていたときのこと。銀髪の女性がポンチキをしげしげと眺めるテレコと私に、「あら、もうポンチキの季節かしら・・・?そうね、そのころね」なんて声をかけてくれました。ポーランド系だったのかな。 いよいよポンチキ・デーの火曜。バレンタインはだんな君の救急騒ぎでチョコも何もなかったので、あとはもうポンチキしかない!と気合を入れていました。テレコにもいろいろ吹き込んだので「ポンチキ、ポンチキ!」と大騒ぎ^^。 で、夕方、小さいマーケットに買いに行ったら、6個、12個の箱詰めばかり。そんなに食べないし、よく見ると大量生産だからか油っぽそうで「こいつはいけねえや!-_-;」 うろうろしてみましたが、他にはありません。あきらめて帰ろうと出口に向かう途中、ちらりとドーナツばら売りケースを見てみました。 「あった!」ばら売りのポンチキ。ふわっとしていて粉砂糖もうっすら。「やった、やったー!!」値段は一つ1ドルで箱詰めより割高でしたが、こちらのほうが断然おいしそう。 テレコはアップルラズベリー。後の二つはブルーベリーにしました。 この日は他に、店内のお肉屋さんで、ほうれん草、チーズ、ソーセージを牛肉で巻いてあるピンウィールというのも買ってみました。二つで8ドルちょっとだったかな。お店のおじさんがケースのこちら側まで出てきて焼き方を指導してくれました^^;。(5分近く話してたと思う。途中から自己紹介が入っちゃって、世間話。いついつには店に出てるからまた来て、とか。こういうのもアメリカだなあ・・・^^;) 楽しく買い物を済ませ、テレコはポンチキの袋を大事に抱えながら車へ。「ポンチキ、ポンチキ!きゃはは!」とはしゃぎながら^^。 さて夕食。ピンウィール、おいしうございました^^。ポンチキ、レント前のお菓子って割には、結構あっさりしていて、おいしくて、ぱくぱく。満足。 ポンチキ3つでこんなに幸せになれるなんて、とっても簡単な3人(?いや、2人だけかも)でありました^^;。 「さあ、レント中は節制に努めようではないか!」(←やっているのか?!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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