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ドキュメンタリーを見たあと、思いっきり感情移入してしまっています。
私が見た番組は、NHKBSで昨年の秋に放送されたものでした。放送と同時に、恋人特定に大きく貢献したテレビのディレクターの今野勉さんの本「森鴎外の恋人ー百二十年後の真実」も出版されているそうです。面白そう! 「舞姫」はもう学校では扱っていないみたいですね。語り口が格調高くてドラマチックで、高校の授業の中でもよく印象に残っているので、そうだとしたら残念。 ----- 帰国した鴎外を追ってきたドイツ女性が追い返されたというのは、どこかで読んで知っていました。そしてその女性について、森家の人や知人がひどいことを言っていたのも覚えていました。まあ、森家の人たちからしたらそう見えたのでしょうけれど。 家柄が悪いとか、どうしてあんなぼーっとした女を、みたいなことでした。 でも、それが、15歳の良家のお嬢さんだとしたら、話は違ってきます。 一筋に追ってきた15歳の少女が、異国で見知らぬ人たちに取り囲まれ・・・。言葉はわからなくてもというより、わからないからこそ、歓迎されぬ自分であることをひしひしと感じます。ドイツ語のできるものがでてきて、要領悪く、金は渡すから帰れ、と言う。 ああ、どんな気持ちがしたことでしょう。 きっと初めての恋人だったんでしょう。異国からのエリート留学生。すべてが特別で、輝いていて、この人しかいない、とまっすぐ恋に落ちたんですよね。周囲からの好奇のまなざしもかまわず、信じるとも思わず信じて、恋人のあとを追って船に乗り込んで。 鴎外も若くて、一緒になれると思っていたんでしょうね。反対にあって初めて、どうにもならないことの多さに気がついたんでしょうか。 どうすることもできず、ホテルに留まるだけ。15歳のお嬢さんが異国でそれ以上何ができたというのでしょう。一月ほどして船に乗せられて帰っていきました。 つらすぎるなあ。 泣いたのか、「舞姫」にあるように半狂乱になったのか、傷ついてうらんだのか。戻った少女に周囲の目は冷たかったのか。 文通は、それからも続いたそうですが・・・。 帰国の数ヵ月後に婚約、そして、結婚、長男誕生となった鴎外は、そういうことをどうやって彼女に伝えたんでしょう。 恋人の名は、アンナ・ベルタ・ルイーゼ・ヴィーゲルト。鴎外の子供の名、杏奴、類との一致。(この名が出てきたときにイニシアルを当てていたディレクターさん、やっぱり!とうれしかったでしょうねえ!) 2回の結婚、ほかに通うところもいくつかあったようですが、鴎外にとって彼女は真実の恋だったのでしょうか。裏切った痛みと後悔を生涯抱いて過ごしたのでしょうか。 ----- はあ。ためいき。 アッシも一応女に分類される身だからして、「エリス」の立場でものを考えるわけだけど、(ああ、かわいそう。ひどい、ひどい、ひどすぎるっ!)が、ぐるぐるするんですよねえ。 そんなときにだんなくんが「ちょっと・・・」なんて話しかけようもんなら、きっ(-へ-*)と振り返って「なんなのっ(男め)!」って、罪もないのにとばっちり^^;。はは。すまぬすまぬ。 影響されやすい性格も困りもんですな。 とにかく、かなり!よくできたドキュメンタリーだったのです。なんでもNHKオンデマンドで見られるそうです。お金かかる?日本にいたら、即本屋に立ち読みに行くのに! ----- こんなことばかり考えてないで、編み物を進めないといけません。 今年に入ってから、アラン模様の入った帽子一つ仕上げました。むかーし編んだアランマフラーをほどいた毛糸で^^;。写真撮ったらアップします。 それからこの間は、靴下人形のオーバーオール。これは縫い物だけど^^。 今編んでいるのは、バレンタイン用にと編み始めたベスト。中細の毛糸だからぜんぜん進まないんです^^;。一段編んでも数ミリしか伸びてない@@;。後ろがもう少しで編みあがるけど、前は編みこみ模様も入るし、スピードはさらに落ちるはず。ああ、14日には間に合わない。 できたからってすぐ渡さないで、バレンタインデーまで帽子をとっておけばよかったなあ。14日、結婚記念日なんです。もう十何年もたっちゃって、どうでもいいんだけど^^; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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