カテゴリ:トホホ
自然が豊かでいろいろな生き物がいます。
シカも来れば七面鳥も出る。リスやビーバーやマーモットみたいなものも。 そんなところなら、いますよね。 ねずみ!!! 今までも何者かが壁の向こうで動いているような気配はあったのですが、いよいよ寒くなり、敵も屋内での活動範囲を広げてきた模様。 だいぶ寒くなってきた数日前のこと。 まだ封を切っていなかったパスタ小麦粉のビニールが破られた形跡あり! その夜は、キルト・オークションから帰宅し、ブログに記事でも書くかと、久々に浮き立つ気分だったのに!!! 浮き立つ気分から、ぞわわわわ~~と、身の毛もよだつ気分に大転落。 もっと早く手を打っておくのだったと泣きそうになりながら、夜中まで大掃除、大整理だったのでした。 粉の置いてあった場所は、回転式の収納になっていて、タッパーに移した米、小麦粉、缶詰がおいてありました。回転させて収納した後の壁側が怪しいと思っていたので、今までも気をつけてはいたのですが、パスタ粉の袋は頑丈そうなビニールで未開封だったので安心していたんです。 ひとまず、回転式の棚から食物は全部移動完了。空の状態にして、向こう側に回転させず、棚をキッチンに向けたままに。 すると、猫共がやってきて、棚のまえに陣取って、裏側の様子をうかがいはじめました。 そう!うちには頼もしい狩人がいるではないか! この3匹がいる限り、敵も容易にはこちら側に出てこられないはず。よかった!猫がいて! と思った次の日。 やっとテレコを寝かしつけ、カウンターで読み物をしていたところ、棚の前に陣取っていたムーが、急にガタッ!!!と! ひらめくムー! はっ!と思った瞬間、信じられないことが! 真っ黒いねずみが、向こう側からぴょーーーーーんとジャンプして、カウンターのはるか40センチ上を飛び越える! ねずみオリンピックがあったら金メダルは確実と思われるそのジャンプを、私の目はスローモーションで捉えた! 毛を逆立て身をよじりながら、棒も持たないのにものすごい高飛びで、カウンターの上をいくねずみ! 「ぎ、・ ぎゃ ・ あ ・ あ ・ あ~っ !」 叫ぶ声までスローモーション効果がかかってしまった。 「飛んだ!ねずみが、飛んだー!!」 だんなくんがどうしたのと下りてくる。 テレコが「おかあさーん、どうしたのー?どうなってるのー?」と泣き出す。 「ムーが攻撃したら、ねずみが向こうからぴょーんとカウンターを飛び越えたんだよ!玄関のクローゼットに入った!」 下駄箱の前では、ナナがジーっと中を覗き込んでいます。 「おかあさーん!おとうさーん!どうなってるのー?」わんわん泣き声が大きくなるので、下に呼び、椅子の上からの観戦を許可。「ねずみが出たのをムーが捕ろうとしたんだよ」 「まずは猫に任せよう」と、次々と猫を下駄箱の前に連れ出してみました。ところが、ムーは先ほどのイウの叫び声で戦意喪失。前線から撤退し、元のキッチン棚に向かい「私はここで見張ってますから」と意気地のないことを背中で言う。ナナはといえば、大嫌いなゴには近づきたくないと、こちらも戦闘拒否。 「なんだ、役に立たないな」「ねずみが見えてないんだよ。猫って動くものしか見えないっていうよ。動けば追うよ」 だんなくんは、おやつを点々と置き、下駄箱まで猫を誘導する作戦に出た。 ムーは、要領よくおやつだけいただき、「持ち場に戻りますから」とキッチン棚のほうへ!ナナは元からおやつに興味がないところに、「ゴの奴が気に触る」と、こちらも撤退。 「ゴ!頼りはお前だけだよ。いいところを見せてくれ!」 ゴは20パウンドの巨体ををゆっさゆっささせながら、おやつを追って下駄箱へ。 ゆさっと、もとい、はっと、ねずみに気がつく。はっしはっしと攻撃を仕掛けるも、棚に阻まれてねずみに届かない。 業を煮やしただんなくんが、棒でねずみを追いやった! たまらず走り出すねずみ君! 動くねずみを見ては猫共も戦意高揚し、果敢に攻撃を仕掛けるように。 戦意を高揚させたのは猫だけではありません。椅子の上に立ち上がったテレコ、「きゃあー!わあ!あっ!ぎゃあーーー!」と、さっきまで泣いていたとは思えないほど、頬は紅潮、目はキラキラと、興奮のきわみなのでありました。 だんなくんは元の棚に戻っては大変と、ホッケーのゴールキーパーよろしく、キッチンへの通路をふさぎ、ねずみが向かってくると、バンバン!と棒で追いやります。 私もテレコと椅子の上でわあきゃあ言っていられなくなり、リビングへの道をふさぎ、あそこに隠れた、今はあそこの後ろ!と、オペレーション。 猫3匹と人3人が、キッチンで小さなねずみをめぐって大捕り物! きった、はった、たたいた、ふんだ! 昔の白黒チャンバラ映画みたいな、大正琴のハイテンポな曲が欲しかった! やいやい!観念しやがれ! しかし、敵もさる者。 うまく物陰に潜んで猫を煙に巻いたり、椅子のパイプに上手に登ったりして人を驚かせ逃げ続けます。 そのうち、猫の集中力が鈍ってきた。仕方がありません。人がちょっかいを出すし、テレコの興奮に、猫どもが敏感に反応。叫び声のたびにびくついてしまい「ちっ、やってらんねーよ」とふてくされたり、「なんですかなー」と違う世界に気持ちが行っちゃったり、全くねずみの逃げるままなのでした。 戦闘開始から一時間を過ぎると、猫が次々と戦線離脱。残された人3人と子ねずみ一匹の戦いに。 双方疲れ初め、ねずみは明らかに逃げる速度が落ちました。だんな君の持つ棒は曲がってしまっています。よく見ると、その棒はブラインドの方向指示棒ではないか!どうするんじゃ、そんなに曲げちゃって。 もうどうしようもない。猫も頼れない、だんな君にこれ以上物を壊されても困る。壁際に空き箱を据え、「箱に追いやって!」 「つかまえられるの?」 「壁に沿って逃げるはずだから、自分から入るかもしれない。魚のわなみたいに入り口折り返したし、すぐには出られないと思う」 その後奮闘数分。必死のねずみは、追い込まれるまま、箱に飛び込んだのでした。そこをちりとりではっし!とふさぎ、「つかまえた!!!!びにーるぶくろ!」 ゴミ袋に箱ごと入れ込みました。 「はいってるの?」 「はいってる。」 あわれねずみ君、ゴミ袋の中でちょろちょろ。かわいそうだが、君らを好きなように出入りさせるわけにはいかないんだ… ということで、だんな君に袋ごと捨ててきてもらいました…。 次の日、「先生に、ねずみ捕まえたって言うんだ!!」と元気なテレコ。いつも「うちにはクモがたくさん住んでいます!」などと伝えているらしく、どんなおぞましい家かと思われるだろうなあ。 「でも、ねずみ、外で寒くて大丈夫かなあ」 外に出しただけだと思ってるんだね。ああ、残酷な父母をゆるしておくれ。そしてねずみ君、君の金メダル級のジャンプの事は、ずっとずっと忘れないよ。 (ねずみ一匹に8600文字以上…。このエネルギーを何か他のことに使えないのか…。というより…、すみません!長々読んでもらって…!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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