座　禅　猫

ムーがねずみを捕った！！

家族会の続きを先にUPするべきなのだが、これが書かずにいられるか！という大事件。

実は、前の晩に、「ムーがねずみをくわえて歩いていた」というだんな君からの目撃情報あり。

またあのねずみ？と去年の大捕り物を思い出し、ぞわわ～と。

ねずみが逃げ込んだと思われる押入れの前に陣取り、日ごろ見せることのない集中力と忍耐力で待ち続ける黒猫ムー。

数時間後、

「きゃーーーーっ！！！」とテレコの金切り声が！

すわ！とリビングに駆けつけると、ムーがねずみを追っている！！大きい！

ムーは、小刻みに方向を変えて逃げるねずみに、ハッハッ！と遅れぬ対応。要所要所でパシ！パシ！と猫パンチを上から与え続ける。

ねずみも必死。体をよじって押さえつけるムーの手からのがれ、ちょろちょろと逃走。

チョロチョロ、パシッ！

チョロチョロ、パシッ！

チョロ、パシ！

チョ、パシ！！

チ、パシ、パシ、パシッ！

立て続けにムーの猫パンチが入ったかと思うと、次の瞬間にはねずみはムーにひょいとくわえられてしまいました。

「ムー！すごい！」
「Good job!!」

賞賛をあびながらも、興奮冷めやらぬムー。「はて、これをいずこに置きて食さん？」といった風情できょろきょろしております。

「あー、食べちゃうよ。食べちゃう」
「なんとかして！」

だんなくんがムーの首根っこを押さえつける。

ねずみを取り押さえた猫を取り押さえているという、おかしな情景。

「何か入れ物を！」

手近にあったテニスボール3個入れるプラスチック容器を手渡し、ムーの口からねずみをもぎ取るようにいれました。

「ぎゃーー！！」
「おおきい！」
「すごい！」

「なぜ？」と不満顔のムーを放っておいて、ねずみの観察が始まった！（ゴメンよ、ムー！）

前回のねずみとは違って、大きい！ハムスターくらいある。

そして、よく見ると･･･、かわいい。

「お店で売ってるのと変わらないよね」
「ハムスターが逃げたんじゃないか」
「違うよ。尻尾が長いもん」

と、あれこれ。

そこへ、「Can I keep it!?」と、テレコ。

はっ！いかん、いかん。いかんよ、これは。

そしてだんなくんまでもが、「･･･なにかケースある？」


ありません！！！もうその手は食わない！
　
それで一時ヒキガエルが5匹にもなって大変だったんだ。

「でも、怪我してるよ」
「元気ないよ。お母さん、これ死んじゃうの？」

確かに二日間に及ぶ戦いで、ねずみは弱りきってる。

「･･･観察したら、すてに行きます！」

小さいケースに入れなおして、水くらいはあげるか、と。

ブドウとパン切れも入れました。

これが写真。



ハーブ・フィールド・マウスっていう種類みたいです。

水をたくさん飲んで、少々元気を取り戻したねずみ。観察した後、何マイルも走って、人家のないところに放しました。

ああ、疲れた。

しかし、ムーよ、お前はよくやった。
猫だって、ほめられればわかるんですよね。なんだかあれ以来、歩く姿が誇らしげだもん。おやつ買ってやらないと。