座　禅　猫

帽子が編み上がったので、だんなくんに見せると、

「…」
「何?気に入らない？」
「…女っぽい。」

えー！女っぽいですか？この帽子。



わざわざ雑誌から、男モデルのかぶってる帽子を探してきて、グラビアページで「早春のマリーナで寡黙にたたずむダンディズム」を演出する着用例を確認してから編み始めたのに！

いいよ。私かテレコが使うから。かくして女衆の帽子が増えていくのでありました。一番帽子を使うのはだんなくんなのにね。

次は、写真から糸から編み図から試し編みの模様まで、すべて吟味してもらってから編み始めますからね。はい。

男の人に編むと、時としてこういうことがおきますよね。

この間、ニット雑誌の読者の声でおもしろいのがありました。

「夫が許せない！私がこんなに編み物LOVEで、どんなものでも喜んで編むのに、夫はその辺のスーパーで買ってきた大量生産で質の悪いニット帽、しかも、ドクロの編み込み模様入りを私に見せて『これ、いいだろ?』と嬉しそうにのたまった！」

分かります、その気持ち！そんなことされたら殺意がわく。

ちなみに、「男にセーターを編むと、そいつとは別れることになる」伝説は、こちらにもあります！
(3/29朝書く）


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