cafe de zazie

葬儀は終わったけれど、なにかと忙しく、
家族が、悲しみに向き合う時間はまだない。

少しも取り乱さずに、淡々と仕事をこなしている
義兄姉の姿が悲しい。
少しでも感情的になると、崩れ落ちてしまうのが、
恐いのだろうと思う。

父、母、妹、祖母、親友……一番近い者ほど、
あまり涙をみせなかったかもしれない。
泣けないほど苦しいのだとわかる。


とりあえず、病院でアコナイトをみんなで飲んだ。

その夜、イグナチアを飲んで、
ビンごと義姉に渡し、
「たまらなくなったら飲んで」と言った。

翌朝、「もう、飲んじゃった」と
空ビンを返してくれた。
なんてバカな私。
24時間たまらないに決まってるだろう。

もうそれ以上、どうにもできず、
バイタルソルトを飲ませて、
レスキュークリームで、肩をマッサージした。

病院にいる時から、義姉の腕は、
おいの鞄をもったままの形にかたまっていたから。


悲しい時に涙を流すのは、
体の表現であり癒しである。

風邪をひいたら鼻水で毒を出し、熱で菌を殺す。
そうして人は身体を癒していく。
薬で抑えてしまったら、いずれ必ず不調となる。
もっと深刻な状態で。

泣けない義兄姉が心配だ。
子を失った父母の悲しみを癒すことなど、
できるはずもない…とは思うけれど、
もし少しでもできるがあるとしたら、
それをしたいと思う。

一日でも早く立ち直れ…とせかすつもりはないが、
ほんの少しでも、楽になってくれたら…と思うし、
のちのち病気として現れないように…との思いで、
ホメオパシーの助けを借りたいと思った。


今日、家に帰ってみると、
助産士であり、ホメオパスの荻田さんから
レメディが届いていた。

どっと涙があふれた。
ありがとうございます。