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カテゴリ:今日も子供から教えられ
あさごはんを食べながら、昨日の夢の話をしていた娘。
「あ!」と思い出したように「しんちゃんがおってん!!」 「あんな、あんな、しんちゃんがおってな。 おばーちゃんちにおってな、Rが赤ちゃんになってたわ。 そんでしんちゃんが抱っこしてくれてん!!」 しんちゃんは、半年前に交通事故で亡くなったRのいとこです。 「…よかったねぇ。しんちゃん笑ってた?」 「うん。笑ってた。鼻血出てなかったわ」 外傷が少なく軽症そうにみえたものの、内臓破裂だった。 臨終の後でも、鼻から真っ赤な血が流れ続けた。 泣きながら、みんなでかわるがわるに鼻血を拭いた。 まるでそれが最大の供養のように、こんなことしかしてやれない無力さに打ちひしがれながら、黙々と順番を乱さずに全員で鼻血を拭いた。 娘はそのことを鮮明に覚えており、いつも「しんちゃん、鼻血がでて、イタイイタイして、お星様になっちゃった」と言っていた。 「そっかぁ、何か言ってた?」 「いつもそばにいるからね…って言ってた」 「誰の?」 「うーーん、おばーちゃんの!!」 おもわず私が号泣すると 「ママ…いっぱい泣いてもいいんだよ」 「いつもそばにいる」というボキャブラリーは、Rには無いものだった。 ゆうべ夫と、一人で暮らす義母の心配をしていたので、しんちゃんが大丈夫だからって言いにきたのかな? 娘が生まれてからずっと、亡くなった家族からの守護を、強く感じることが増えた。 生きてる人だけじゃない、いろんな魂に見守られて、この子は生かされていると。 ありがたくてありがたくて…娘を抱きながらしょっちゅう泣いていた。 祖母や両親より先に死ぬという親不孝をしてしまったしんちゃん。 「ごめんなさい」と謝っている姿や声が聞こえてくるようだ。 あちらの世界から家族を見守ることで、償おうとしているように思えてならない。 いつも仏前で「しんちゃん!! よろしく頼むよ!!」と言うのだが、 「だいじょうぶだから!! mikiさん、まかしといて!!」という声が聞こえてくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 16, 2007 07:10:47 PM
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