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カテゴリ:絵本とおはなし
『畏敬の念の育て方』講座に行ったからでもなく、
ずっと以前から、 子供に宗教的な教育は必要なのではないかと 漠然と思っていた。 うちはクリスチャンでもないし、 宗教的にはごくごく一般的な日本人である。 先祖供養は仏教で、神棚にも拝む。 結婚式は教会だった。 今のマンションには何もないけれど、 両実家とも本家なので、家には仏壇もあり、 毎月命日にはお坊さんが読経に訪れたし、 盆と彼岸には必ず墓参りにも行った。 その程度の信心深さなのだけれど、 やはり手をあわせることの尊さは、 ちいさい頃から、無意識ながら学んでいたと思う。 生かされていること、見守られていることへの感謝。 どんな時でも一人ではないという責任感と安心感。 手をあわせる行為は、それを再認識する儀式だった。 なにも立派な宗教団体に入信しなければできないことではない。 どんな形でもいいから、誰にでもいいから、 見えないものに手を合わせて感謝する…それでいいのだと思う。 今は、夫の実家に行ったときは、必ず仏壇に向かわせる。 「いつもありがとうございます」と ご先祖様、主になくなった主人の父に感謝している。 神社に行くときも、願い事はさせない。 神様に「ありがとうございます」と。 その程度なのだが、それでいいと思っている。 あとはできるだけ自然の中で遊ばせること。 水、風、火、土、木、と戯れ、時には拒否され、 自然の体験をさせること。 芸術にふれさせること。 芸術は神と通じ合えることばだと思う。 そしてその芸術の偉大なる師こそ、自然そのものだと思う。 自然の音、造形美には、なにもかもかわなわない。 これらのことは、私自身、確信的に感じていて、 自分の子育ての中核をなすものになっている。 この環境を親である私たちがつくる。 あとは娘が勝手に自分の育ちたいように育つだろう。 迷いながら、傷付きながら、失敗しながら。 行きつ戻りつしながら、 それでも前だけは見失わない子供になってくれるだろう。 転ばない方法を教えるべきではないし、 教えても意味がないし、また教えられるものでもない。 転んで学んだらいい。 自分の意志で立ち上がる子になれる、 そういう環境を用意してやることしか、親にできることはない。 そして遠くから見守ることしかできない。 見守ることしかできないので、 それだけはしっかりやってやりたいものだ。 難しいけどね。 遠くから見守って口も手もださないって。 いっそ、見てない方が楽だよね。 でも、見てるって決めた。がんばる。 こどもが自分で人生を生き抜くために、 『畏敬の念』は不可欠であるし、 またそれを感覚的に表現したものである宗教は、 きっと娘の支えになってくれると思う。 また、信じることの尊さを、 きちんとした形で、親が指し示していれば、 狂信的な新興宗教に蒙昧することもないだろう。 特別な宗教的教育をすることはないと思うけれど、 少しずつ触れていくことは大事かなと思う。 まだ、母として曖昧だけれど、 どういう導入にしていったらいいかは考えている。 たとえば、娘をいれようと決めている幼稚園は、 下町のちいさくて素朴な教会の付属幼稚園である。 キリスト教にはうとい私だけれど、 西洋美術を語る上で、キリスト教義は欠かせないし、 バックパックでイスラエルに旅行した時に、 旧約聖書、新約聖書など一応一通り勉強した。 そんな程度の母だけれど、 なんとか手探りで選んだ絵本がある。 ほとんどがまだ早いかな?と思うので、 成長にあわせてゆっくり選んでいきたいものだ。 『まりあさまといっしょ』 幼児向けの絵本。いつもそばにいるというメッセージ。 『小さなおいのりのたび』 たくさんのお祈りの言葉が載っている。絵も美しい。 図書館で借りてみたら、娘がやたらに気に入って読んでくれとせがむので購入した。 意味はわかってないと思うけど、なんで好きなのかな? 前世の記憶に響くのかしら? ブライアン・ワイルドスミスの絵本。 大好きな絵本画家。その昔、京都で原画を見て感動しました。 ターシャ・テューダさんの2冊。 『こうして光があった』『みくにがきますように』 うーむ。やはりクリスチャンでないと難しいかも? 『天地創造のものがたり』 小学生向けだけど、絵がとても美しい。 絵を見ているだけで神聖な気持ちになる。 ただ、想像していたほうがいい世界かもしれない。 芸術作品としては圧巻。 『絵でみるこどもとおとなのはじめての聖書』 聖書の絵本といってもいい。 とてもわかりやすい。 親子で導入…にいいかも。 ボーネルンドのノアの箱船のおもちゃ こんなのがあるんだねぇ。 娘はちっちゃな動物型積み木を2個ずつ並べていた。 『ファンタジア2000』を観せちゃったもので。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 28, 2008 05:46:11 PM
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