|
テーマ:今日聴いた音楽(75561)
カテゴリ:音楽
2009年1月10日の23:00~24:30、NHK BSの洋楽ライブでSADEシャーデーの'93年〈LOVE DELUXE〉ツアーの'93年10月3日、カリフォルニア州サンディエゴ、オープン・エア・シアターでのステージが放映されました。
同じツアーの1993年6月24日の日本武道館での公演は当時大学生の自分も魅に行きましたが、席の場所が悪く、ほとんど音しか楽しめなかった(でも凄い感動)ので十数年ぶりにネタが明かされたみたいで再度、感動しました。 ここで自分の音楽ルーツを話しておきましょう。 自分達の世代はTVでザ・ベストテンやトップテンが流行った世代、たのきんトリオや松田聖子、続いて中森明菜、小泉今日子やシブがき隊を小中学時代に聴いた世代です。 自分も中森明菜の「北ウイング」でアダルトな雰囲気に魅了され音楽というものを本格的に聴き始めました。 そんな自分達世代は洋楽でもTVでベストヒットUSAが流行った世代、マイケルジャクソンやマドンナ、ワムなど80年代の洋楽に思いっきりはまった世代でもあります。(いわゆるUSAフォー・アフリカ「ウィ・アー・ザ・ワールド」やバンド・エイド「Do They Know It's Christmas?」そしてライヴエイド世代、今では80年代の洋楽は通販番組でナツメロ扱いされているので年とったなって感じです) 自分もシャーデーはじめ、ホイットニーヒューストン、アニタ・ベイカーなど女性R&Bを中心にグロリア・エステファン&ザ・マイアミ・サウンド・マシーンやドラマ「男女七人夏物語」で有名になったシャカタクなどのワールドミュージックなどを好んで聴いていました。 その後にエンヤやバーシア、ナラ・レオンや小野リサ、最近だとサラ ブライトマンやベベウ・ジルベルトなど聴いています。 男性だとスティング、スティーヴィー・ワンダー、ビーチボーイズ、ビリー・ジョエル、フィル・コリンズ、ケニーGなどですかね。 同時にジャズにもはまり伝説の名曲「レフト・アローン」が題材の邦画「キャバレー」をきっかけに「レディ・デイ」ことビリー・ホリデイに出会いマル・ウォルドロンやジョン・コルトレーンはじめマイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ、サラ・ヴォーンなど本場のジャズを聴くきっかけになり、同時にマリーンという日本で活躍するジャズ・フュージョン歌手との出会いがT-SQUAREザ・スクェア(THE SQUARE)を起点にMALTAやネベサダ、ジンサクやゴンチチ、吉弘知鶴子や中西俊博などのフュージョン音楽との出会いに繋がっていきます。 話は戻りますが中森明菜との出会いが来生たかお、高中正義、松岡直也、角松敏生などのミュージシャンとの出会いを生みました、当然、井上陽水や安全地帯、竹内まりや(山下達郎)もよく聴きました。 特に角松敏生や松岡直也は自分がシンセサイザーをするきっかけにもなりました。 松岡直也は日本を代表するラテンフュージョンピアニストです。 そして角松敏生は中山美穂のあの「You're My Only Shinin' Star」(ユア・マイ・オンリー・シャイニン・スター)を作詞作曲をした人で彼の作品は自分の恋愛のバイブルです。 日本人の男子ボーカルなら杉山清貴や崎谷健次郎なども聴いていましたがこの人が断トツです。 彼との出会いが斎藤ノブ、青木智仁、村上“ポンタ”秀一などのスタジオ系ミュージシャンの音楽を聴くきっかけともなりました。 ちなみに高校時代にバンドでやっていたのは定番のレベッカ、BOOWY、尾崎豊、プリンセス・プリンセス、SHOW-YAなどでちなみにザ・ブルーハーツには直系の軽音楽部の先輩がいてバンドもカリスマ信仰のようにコピーしていましたが自分は「見てるだけ」でした(涙) 大学時代は理系で9割が野郎のオタク族の学生生活でしたがサークルでは念願のフュージョン系T-SQUARE、カシオペア、角松敏生ファミリー、松岡直也、ジンサクなどをコピーしていました。 今は全く弾けませんが、今でも尾崎豊、プリプリ、スクエアなんかが弾けると格好が良いんだろうな・・・・後悔(涙) 当時は戦場のメリークリスマスや某詐欺疑惑プロデューサーも何となく弾いていたな・・・ 最近オバマ新大統領の影響でクローズアップされたキング牧師の公民権運動による「I Have a Dream」ワシントン大行進、黒人差別の歴史の転換点ということで我が歌姫ビリー・ホリデイの伝説の名曲「Strange Fruit」(奇妙な果実)を中心にジャズについてブログに書きたいと思っています。 さてシャーデーの話に戻しましょう。 今でこそシャーデーはソウルとかR&B、なかにはアシッドジャズなんて言う人もいますがポップスとして有名ですが、当時中学生だった自分はデビュー当時のシャーデーの話をするとジャズを聴くオジン臭い奴とバカにされていました。 しかし2作、3作とヒットするうちに大人の音楽を聴くお洒落な奴と一目を置かれたのは鼻高々でした。 今思うとシャーデーのようなR&Bを聴かなければジャズを聴くことも無かっただろうし、そうなればお酒を扱う仕事に就くことも無かったかもしれないし、安藤美姫さんを真剣に応援することもなくフィギュアスケートもここまで熱心に魅ることも無かったかもしれません。 ともかく大人の世界への憧れがシャーデーの音楽に熱中させたのは間違いなく、シャーデーにしか出せない絶望的な悲壮感をかもし出した独特の世界が大人の恋愛だと決め付けていましたね、結局はハードボイルドのハの字も無い大人になってしまいましたが(苦笑) 当時はオバサンとしか思っていなかったボーカルのシャーデー・アデュも当時のビデオクリップやこのライブ映像の彼女の年齢を超えた今の自分にとっては、酸いも甘いも兼ね備えた最高にセクシーな女性に映りますね(笑) それでも不思議なものでシャーデーの音楽を聴くと十代の頃の心の葛藤が甦ってきて、今以上に真剣に夢を魅て、人生を考え、自分に失望もしていたんだなと・・・ そして時より流され気味になる今の自分に反省すら感じさせる、もしかしたら実年齢は増えても、精神年齢は低下いるのかもしれない・・・ シャーデーの音楽ってコード進行も単調ならバック演奏も単調、メロディーラインが無ければ退屈そのものと言われても仕方ないし、そのメロディーラインだって単調と言われれば文句を言える人はそんなにいないでしょう。 そんな音楽にいかに魂を吹き込むか、それが露骨に出るのがシャーデーのような音楽です。 同じ歌詞の繰り返しでさえ、全部違って聞こえてしまう・・・ あの当時、一日一日が変化の富んでいた充実していた十代の自分の心にも近いのかもしれませんね・・・ もっとも酒と人と物を愛する心は今でも一日一日が変化の富んでいるかもしれませんが(笑) 「SWEETEST TABOO」 プロミス(Promise) (1985) から スネアドラムとギターカッティングを中心にリズムが最高にお洒落なナンバー 「KEEP LOOKING」 ストロンガー・ザン・プライド(Stronger Than Pride) (1988) から シャーデーにしてはメロディーラインが豊富、エキゾチックなシャーデーがさらにエキゾチック 「YOUR LOVE IS KING」 ダイアモンド・ライフ(Diamond Life) (1984) から ゆったりとしたメジャー調の音楽に乗せた歌声とサックスソロが最高 「LOVE IS STRONGER THAN PRIDE」 ストロンガー・ザン・プライド(Stronger Than Pride) (1988)から コンサート版はレゲイ調、でも間違いなくシャーデーのストロンガー・ザン・プライド 「SMOOTH OPERATOR」 ダイアモンド・ライフ(Diamond Life) (1984) から シャーデーと言えばこの曲、出世曲です。 コンサート版はテンポが速い 「RED EYE」 アルバム未収録、幻のインスト曲、ボサノバ調でありながらスイングジャズも取り入れたまさにシャーデーミュージックです。 「HAUNT ME」 ストロンガー・ザン・プライド(Stronger Than Pride) (1988)から リロイ・オズボーンとデュエット 「LIKE A TATTOO」 ラヴ・デラックス(Love Deluxe) (1992) から 「HAUNT ME」に引き続きノードラムの曲 帰還兵との出会いがインスピレーションとなったシャーデーらしい聖書の一節を思い起こさせる曲、トランペットのソロが切ない 「KISS OF LIFE」 ラヴ・デラックス(Love Deluxe) (1992) から シャーデーが時折魅せるアルバムではアクセント的な存在のシャンソン風の曲 「NOTHING CAN COME BETWEEN US」 ストロンガー・ザン・プライド(Stronger Than Pride) (1988)から ギターが最高にセクシーなジャズファンクな曲 「PEARLS」 ラヴ・デラックス(Love Deluxe) (1992) から ソマリアの貧困女性の曲、「ハレルヤ」の歌詞が衝撃的な悲壮感いっぱいの曲 「NO ORDINARY LOVE」 ラヴ・デラックス(Love Deluxe) (1992) から シャーデーの曲の中でも代表的な官能的なエロスの世界 「イズ・イット・ア・クライム」 プロミス(Promise) (1985) から 初期の頃のスイングジャズ調のナンバー、バンドとしての色合いが強い。 ここで一時フィナーレ アンコールナンバー 光るドレスから白いシャツと紺のパンツルックに チェリッシュ・ザ・デイ ラヴ・デラックス(Love Deluxe) (1992) から エキゾチックな官能的なナンバー、この頃にシャーデーが表現したかったことの集大成のような曲 パラダイス ストロンガー・ザン・プライド(Stronger Than Pride) (1988)から シャーデーの曲の中でも一番と言っていいほどファンキーな曲。 アンコールにこの曲を早いテンポでの演奏とはニクイね! ジェゼベル プロミス(Promise) (1985) から 初期の頃のスパニッシュ調のナンバー、地中海とイベリア半島をまたいだ人生を歩んだシャーデー・アデュらしい曲 今回のNHK BSの洋楽ライブ、シャーデーの案内人は自分が最近大注目のお気に入りのジャズシンガーのケイコ・リー 最近では綾戸智恵と二分するジャズシンガーですがアットホームな関西ジャズの綾戸智恵に対してフュージョン色の強い名古屋ジャズのケイコ・リー 代表曲「誰よりも」 (テレビ東京系「ワールド・ビジネスサテライト土曜版」(放送終了)エンディングテーマ曲) は最近の曲では一番のお気に入りです。 《送料無料》シャーデー/ザ・ベスト・オヴ・シャーデー~スペシャル・エディション(期間生産限定スペシャルプライス盤/CD+DVD)(CD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音楽] カテゴリの最新記事
|