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(会員制)Shahryarの酒と美女の日々

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Sep 26, 2009
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まず、御存知の方もいらっしゃいますが、パジェロショック(勝手に命名)で舞姫のファンサイトには足が遠のきがちだったのですが、9月の頭だったか、たまたま一ヶ月ぶりくらいに遊びに行くとSNOOPYさんの書き込みを発見、何という幸運でしょう。
しかも、ファン皆さんの書き込みを読んでいったのは、もっとそれ以前のことだったので、あまりのタイミングの良さにただただ驚いてしまい、ついつい私事をファンサイトに書き込んでしまいました(笑)
これも舞姫のファンサイトを魅る気分にしてくださった、舞姫ファンのお友達の皆さん一人一人のおかげです、本当にありがとう!!!!!!
友情って本当にありがたいし、嬉しいですね。


さて、パジェロショック(勝手に命名)、つまり某アトラクション番組「フレンド・・・」について気持ちの整理もついたのできちんと書いておきましょう。
舞姫がアンチファンはもちろんのこと、自身のファンにすら言い訳が多いとか(あの途中棄権のインタビューさえケチをつけるファンがいたし)昨年末の事故騒ぎでは、舞姫の言動が問題視されたり非難されたりされることが不思議で仕方ありません。
悪意の全く無い彼女の誠意ある言動をなんで歪曲して理解され、責められるのか未だに理解に苦しみます。
ただ、あのパジェロショックだけは、責任の無い立場に逃げつつも周りに毒づいていた彼女をファンの間では絶賛されていた、この逆転の現象も個人的には不思議で仕方ありません。
個人的には、あの番組の舞姫には、それだけ毒づくなら、あんたがリーダーやって、大事な場面やプレッシャーのかかる場面には率先してあんたが挑戦しろよって感じだったので!
どうも、みんなで楽しんでいる時に、自分だけ守りを固めて、他人にズバズバものを言う人って好きになれなくって・・・
ただ、ファンサイトでのファンへのあの心温まる優しい気の使いよう、どうしても同一人物に思えません。
だからパジェロショックは忘れる事にしました。
少なくともパジェロショックの時の浮ついた気持ちそのままで、舞姫が氷上を舞うはずがないですしね。


そして今の舞姫に対して何で気持ちが高まらなかった(過去形)、もう一つの理由
きちんと演技を見たのは「THE ICE」だけですが、今季に入って見せてくれた演技の総合評価は残念ながらマイナスに近い(あくまで)イーブン、但し期待は十分に持てるって感じです。
ある舞姫ファンのお友達が「今オフはファンもいつになく安心」と言われていましたし、自分もそうだなと思いました。
しかし、ここにポイントがあると思います。
それにTHE ICEを魅るまでこのヒントに気づきませんでした。

ここで思い起こしてみましょう。

トリノ五輪での不本意な演技後、母親の前で泣きじゃくっていた少女が、その直後「挑戦してくれてありがとう、また見せてね」とファンに励まされて、親友の歌う「I believe」と共に自分と周りを信じ感謝する事を胸に秘めて再生の道を登っていきました。
「良かった、4回転やって!」とあのファン待望のMAX笑顔、それが心の成長に繋がり、生まれ変わる舞姫を確信させてくれました。

翌年の東京ワールド、結果の為以上に、ただ自分を支えてくれた周りへの感謝の気持ちだけを胸に、自分を信じ出し尽くした、ごく普通の女性がその先に得た世界女王の栄冠。
感謝する事の大切さ、またその心から得れる力の素晴らしさを父親への想いを胸に親友の歌う「三日月」で舞うことで表した瞬間から、新たな真のプロフェッショナルという頂点への茨の道が開かれたチャンスとも皮肉とも言える分岐点。
新女王として北米のアイスショーに旅立った舞姫に、その立場の重圧からくる心のスランプへの不安と、それを超えた時の更なる飛躍への期待とその両方を感じずにはいられませんでした。

一年半前の北欧ワールド、世界女王の重圧、それに答えが出せないまま臨んだ先の悲劇、
しかし不死鳥火の鳥は火山口に舞い落ちて灰になっても、燃え滾るマグマの中からより力強く再生し羽ばたくという。
まさに、これ以上ないという屈辱とどん底の中から皮肉にも掴んだ、世界女王の重圧からの出口のカギ、ごく普通の女性の感謝「ありがとう」を超えた、真のプロフェッショナルとしての感謝「たった一人でも私の演技を求めて頂ける方がいらっしゃる限り、リンクに立たせて頂く、滑らせて頂く」、それが重圧でなく、充実に感じ方が変わっていく舞姫を魅て、少女、女性の「Chan」から大人の真のプロとして「さん」と呼称を変えたものでした。
そしてこのシーズンは、この気持ちとこの気持ちから繰り出される演技が熟成されていくならば成績など、どうでも良いと思っていました(少なくとも、あの人と同門内の立場を実際に競り合うまでは)

この春のワールド、演技を心から楽しみ、その心を素のまま表現して舞う姿と、そんな演技の中でも、置かれた立場の責任を果たそうとする厳しさを表現して舞う姿のこの相反する二つの姿のバランスの見事さに、真のプロフェッショナル魂を完全に自分のものにしたなと「オフはファンもいつになく安心」に繋がる演技をしてくれました。

舞姫本人も、この心のバランスの良さを充実感として快いオフシーズンを過ごしているのかもしれません。

ただ、上記のようにこの数年は逆境をバネに、いや、むしろオフ中も含めて感じた悲しみや苦しみを表現力の糧にしているスケーターですからね。(「THE ICE」でヒストリーやレクイエムなどの演技を魅ながら改めて率直に感じた)
そんな哲学的な表現力に酔いしれているので、そういった演技をするには少し緊張感というか、緊迫感が足りないような・・・

「綺麗で優雅で一生懸命で感動的」これが世間一般のフィギュア感なら、舞姫のピーク時の舞は「絶望的な悲壮感さえ漂う魂の叫びで衝撃的」に自分には魅えています。
今の舞姫はまだ「綺麗で優雅で一生懸命で感動的」のレベルと自分は捉えています。
(むしろ昨シーズンを失意で終えた中野友加里姉さんのほうが今は衝撃的な演技が出来るんではないでしょうか?!)
レクイエムの選曲は見事ですが、このプログラムで本当に舞姫が表現したいものがまだまだ絞れ切れてないようにも見えます。

人の心をえぐるような芸術、苦難なくして生まれず

本当に芸術や感動って残酷だと思いますが、五輪を前にして、少し調子を落とした時、緊張感・緊迫感こういったものを取り戻して、それを機会にピークの舞に繋げてくれると思っています。

幸い、今期のGPシリーズは対五輪を考えた時に、ピークの状態で挑むべきではないし、また五輪で確実に活躍する為には、良い成績をとる事よりも、一つ一つの技が今期のレギュレーションにどれだけ対応しているか最終チェックと緻密なデータをとり、最善の対五輪戦略を作り上げることのほうが大切です。
だから見た目、成績共に、少し調子が落ちた状態のほうが緊張感・緊迫感を保つためにも良いかもしれません。
(荒川静香しーちゃんもサーシャ・コーエンさんもトリノシーズンはファイナルには出ていませんしね、逆にファイナルに出たメダル候補NO.1だったイリーナ・スルツカヤさんは、まさかのプレッシャーの罠にはまりましたし・・・)

そして、ここに来て舞姫が頻繁に口にする「五輪の金が欲しいけれど、今は目の前の大会やショーの一つ一つを大切したい、その為にも一日一日を大切にしたい」という頼もしい言葉
これからの一日一日を大切にしたいということは、これまでの一日一日が財産だということを知っている証拠、「自分は運が無い」と言いながら、運が無いと思える泣いて過ごした日々の想いが最高の演技を産む事を実感しているんだと思います。
舞姫ほど、この人生経験という表現力への最高の糧を持っている人は今の女子シングルにはいませんからね(あとは鈴木明子さんでしょうね)

だから、今はイマイチでも、だからこそ今後に期待できますし、五輪の頃にピークが来る予感も感じています。


レクイエムの選曲は(タップも少しは)実は自分がスケーターとしての舞姫に酔いしれている哲学的な表現力の、ど真ん中を突いていたんですよね、何せ自分の推薦曲とジャンルが凄いかぶっていて「THE ICE」を魅て凄い驚きました。
だから、余計に「やらせ」と思われないように慎重に推薦曲については書かなきゃなって感じで、以前に書いたものを手直ししています。
(推薦曲については3タイプあって、タップは我が歌姫の曲から、レクイエムはあるサントラから女性のスキャットに特徴がある曲集、それとは別に同じサントラからパイプオルガンの曲、我が歌姫とそのサントラの両方を当てた人は何かプレゼント!(笑))

今回は、ここまで





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Last updated  Sep 27, 2009 10:26:50 AM
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