カテゴリ:Scotland
彼は上の写真の中央に位置する元北アイルランド代表のセントラルMFで36歳の大ベテラン。 どちらかと言えば守備で貢献できるタイプの選手。パスは意外に正確とはいえ、余りリスクを負ったロングフィードやサイドチェンジは見られないし、ドリブルも滅多にしない。シュートは本当に稀で、以前ミドルシュートを決めたときは、サポーターも超盛り上がったし、選手でさえ、びっくりしたような喜びの輪を作った事を覚えている。だから、攻撃面では余り期待できない(苦笑) 守備でもたまに気が抜けて、相手をルーズにしすぎる事もあるが、相手を荒々しく潰す事は得意分野だった。そして一番のポイントはチームと言う意味においての彼の存在の大きさだろう。敵味方を問わず怒鳴りつけるなど、威圧的なそのプレースタイル、いやトークスタイルと言った方がいいか(笑)はなかなか個性的な武器でチームを鼓舞するメリットを与える一方で、自らは熱くなりすぎて退場してしまうというデメリットも見せてくれる。 正に、一芸をもった選手だ。日本で言えば、鹿島の本田泰人(攻撃力の無さ)と柱谷哲二(闘将で熱い)を合わせたような選手とでも言えばいいだろうか。 今季も守備をさぼったマッギーディを怒鳴りつけ、試合中に口論にまで発展したし(笑)勿論、マッギーディはドリブラーで若い選手だから熱くなりがちってのもあって、その後チームに悪影響を及ぼしたという事は無くて良かったけどね。 で、我等が俊輔との関係性については、非常に良かったと言えるだろう。俊輔が加入した昨季も、ニールがボールを持つと、先ず俊輔に預けると言う選択肢が大きかった。彼のように長くセルティックでやっている選手でしかもキャプテンがそうしたプレーを見せてくれた事が俊輔の技術を発揮する一つの要因になった事は言うまでも無い。FKの時は、絶対蹴る訳も無いのに、寄ってきてはちょこちょこ話しかけて、それが俊輔に要らぬ緊張をほぐしたのかなとも思うし。 美しいゴールを見せてくれる訳でもない、類稀な技術を発揮する訳でもない。常人を越えた真似出来ないスピードや緩急やテクニックのドリブルで相手を抜き去る訳でもない。 輝かしいプレーとは無縁でもピッチの上で垣間見せた人間性はセルティックファンの心を奥底から熱くさせてくれたと思う。 そんなニールがセルティックを退団する。 これが俊輔の今後に影響するとかしないとか、いろいろ考える事も多い。ただ、俺は先ずニールに感謝したい。彼がいたからこそ、俊輔の活躍はあったと。そして、彼がプレミアに行くのか、北アイルランドへ戻るのかはわからないが、現役を続ける以上、チームを鼓舞し、熱い心で戦っている事は間違いないし、頑丈な彼だからこそまだまだやれると思うからこそ、応援したいね。 そして、彼が去った後のセルティックにキャプテンに値する人間がいるのかという事も多く言われているが、適した人間がいる。 スティーブン・プレスリー。彼はスコットランド代表スタメンのCB。今季途中にハーツから移ってきたばかりの選手とはいえ、SPLでは既に最終ラインから声を出し、チームを統率していた。彼こそが次期キャプテンに相応しい人材だろう。ニールほどに強烈な個性は無いかも知れないが、彼は彼なりにきっとチームをまとめてくれるだろうし、俊輔も彼にCK&FKでなるべくゴールを上げられるよう狙っていけば関係性もより良くなるだろう(笑) という事でストラカンさえいれば俊輔がセルティックに残留してもそんなに心配は無い。むしろ、ハートリーというこれまたスコットランド代表スタメンのダイナモをスタメン起用出来る方がチームはより強くなったりして(笑) 最後はニールがいなくなってプラスの話までしてしまったが、闘将ニール・レノンよ、ありがとう!! ここまで読んで頂き感謝です。面白かったとか好印象であれば、ここをクリックしてランキングUPにご協力下さいませ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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