テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:日本代表
さて、周知の通り、結果はとても酷い状況になってしまった。 何が悪いのかという点について、久しぶりに長々と書きたい欲求に駆られた一戦だった。 先ずはバーレーンから。 帰化組が4人程度いたようだが、面白いチームに仕立て上げてきたマチャラ監督の采配は素晴らしかったと言えるだろう。雑誌で読んだ所によると、この帰化組の大量起用により、バーレーン生まれの選手たちが反発し、軋轢が生じ、内憂を抱えていたらしい。それを克服し、チームとしての一体感を築くまでに至ったのが素晴らしい点である。 更に、DFが足をつる演技を見せ、時間をしっかり奪い取ってくれた。これはこちらのリズムを狂わせる意味でもとても有効な手段だったと言える。初めは、3バックの2人も足つってるのに、交代しないとはどういうことだ!?と思っていたが、あれは新手の時間稼ぎと見るのが妥当だろう。 自分たちの力量を良く見定め、相手のサッカーを良く分析し、自らの選手にそれを実行させる。いい監督じゃないかマチャラは。 さて、バーレーンを適度に褒めた所で、日本について。 先ず、失点シーンのハンドだとか、そうじゃないとかという話から。誤審というのはすでにサッカーにおいて頻繁に起こる事である。それをいちいち気にした所で意味はない。それよりも、ハンドを主張し、両手をあげアピールした事により一歩間合いを詰めるのが遅れた阿部の判断、そして、川口、今野もハンドじゃないのかと判断に遅れが出て結果的にゴールまで結びついたという点が問題だ。 PKを取られた訳じゃない。明らかにオフサイドだったものを流された訳でもない。クロスをあげられていても対応する術がまだあったのにもかかわらず、選手個々が勝手に判断をするという愚による失点だったと言っていい。 『次に建て直したい』という言葉を否定はしないが、振り返り何がダメだったのかはとにかく追求しなければならない。それは選手が勝手に判定を判断しないという事だ。 実際、失点しても誰一人、審判に詰め寄らない。あれがハンドだというのなら全員で審判を囲むぐらい行くのが勝とうとする通常のチームではないだろうか。 気持ちが感じられないというのは、本当に残念でならない。 しかし、問題はこれだけではない。シュートチャンスはどちらに多くあっただろうか。判定では明らかにバーレーンだ。シュートを打たなければゴールは生まれない。ゴールが無ければ、勝つ事は出来ない。こんなのは当然の話で誰もの頭の中にあること。 だが、昨夜の日本代表にはわかってるのかとすら思えた。 もし、A代表、B代表、C代表を日本とバーレーンが作り、C代表同士が戦うとする。その時の結果は日本の大勝だろう。それだけの力の差がある国同士なのに、内容も向こうに圧倒され、そして結果でも負けた。幾らボールを持っていても、それが有効なシュートシーンにつながらなければ意味は無い。バーレーンは多少無茶でもミドルを打ち、日本を脅かした。チャンスがあればシュートを打つのは当たり前。日本も駒野がミドルを打ったが、引いて守るチームに有効なミドルシュートを打てない、遠藤、憲剛、啓太、阿部らは正直必要ないとしか思えない。枠に飛ぶミドルがあれば、彼らもプレスに来ざるを得ない。そして空いたスペースを使ってこそ、彼らを崩せるのだ。それもわかっていても出来ない。 岡田は何がしたいのだろうか。3バックにしたっていい。ただ、CBが中澤と水本しかいない中で今野と阿部をCB起用する事が正解だとは思えない。結果としてそれも失点につながったと見る事もできる。実際、カバーリングの阿部が右にいて、寄せが遅れたシーンは多かった。本職のCBはJに岩政、青山、松田と数えられないぐらい選手はいる。なのに、今野と阿部。何の意図があったのかマスコミは確認すべき。ロングフィードも魅力的ではなく、相手のチェックに慌ててしまう技術で起用した意義があったのか、本当に知りたい。 ただ、俺は岡田がこう考えているようにも思える。 オシムの築いたサッカーを模倣して、同じ選手でやってみましたが、彼らでは勝てない。だから、私が一から好きな選手を集めて、代表チームを新たに作りたいのです。 いずれにせよ、このメンバーには魅力も魂も感じない。 中澤の能力と、山瀬、大久保の突破力は残したとしてもそれ以外は全て不要。 キリン杯までのJで良く選手を見つめ直し、刷新してくれ。 ~論評~ GK川口 5.0 再三のバーレーンのチャンスに後半はあたふた。とても代表歴トップの安定感は見られず。失点シーンも不甲斐無い。 CB阿部 4.5 失点シーンについては触れた通り。というか中央での起用ならまだしも完全なストッパーとしての適正はない。正確なキックももう無くなったんだろう。凡庸なプレーに終始するのなら、代表には要らない。 CB中澤 5.5 前に横に急造3バックの中心で自らの仕事はこなした。ただDFリーダーとしてしっかりとボランチも含めて指揮出来ていたようには見えなかった。 CB今野 5.5 失点シーンはこちらも触れた通り。それ以外でも、特にらしさは魅せられず。上がっていくシーンが少なからずあったのは評価出来るが、余り有効ではなかった。 DH啓太 5.0 ミスパスが散見。チームのリズムを崩した。守備も中途半端でスペースをケアしきれていなかった。 DH憲剛 5.0 前線への飛び出しは何度もあり意欲は感じられるのだが、それが形になっていなかった。セットプレーは得点のにおいを感じさせず、また得意のミドルシュートの意識も無かったと思うし、大きな課題が感じられた試合だった。 RH駒野 5.5 積極的に仕掛けた。クロスはずれが大きかったが、ミドルを打つ姿勢は評価。ただ、サイドをえぐれる内田を起用しない理由がわからない。ピッチ解説堀池が相手DFは高いからアーリークロスで相手が揃ってない早い時点でのクロスの方がえぐるより有効だと言っていたが、そうじゃないと思うんだが。えぐってマイナスにクロスを送れる、しかもグラウンダーで通す事も出来る方がより高い相手には有効だと思うんだけど。堀池が代表のSBだったという事がいまだに信じられない(苦笑) LH安田 5.5 再三裏のスペースを使われた。得意のドリブル突破、中に切れ込んでのミドルも見られず、完全な不完全燃焼。まだまだ成長して欲しい選手だけにいい経験になっただろう。 OH山瀬 5.5 スペースが無い中でなかなか活きなかった。飛び出しとシュートの意識は良いとしても、もっとシンプルにドリブルで突っかけても良かった。彼ならPkも取れたし。 FT嘉人 5.0 激しく来られる中で、存在感は薄かった。ドリブルも見られず、どうしたといった感じで。 FTまき 4.5 巻は視野の広い事をアピールしようとしたのか、左サイドからのパスをスルー。自分でも打てたシーンだった。それでもスルー。結果、ボールはカットされた。お前はFWではないのか。高さでも勝てず、がむしゃらさも無いのなら、辞退して欲しい。自分にはその力が無いと。 OH遠藤 5.5 タメを作れる選手という事で入り、ゲームにリズムを持たしたが、結果にはつながらず。俺的には憲剛を下げて、彼を入れるべきだったと思うし、啓太もそこまで必要ではなかったから下げても良かったとも思う。ただ、彼はスタメンにしておかないとセットプレーが全くチャンスにならなかった。彼が出ていれば前半で得点シーンがあったかもしれない、日本に。 LH山岸 5.0 細かなスペースをみつけて積極的に動いたが、それでも彼が後半から出てきても何かが大きく変わる訳ではない。切り札としてのドリブル突破がある訳でもない。正確なクロスを持つ訳でもない。ただスタミナがあって走れる。でも、スペースが無いと活きない。それでも、彼を投入するしか方策が無い状況を作ったのは岡田本人だ。 ST玉田 6.0 期待してた。ドリブルにパンチ力。しかし、スタメンで使うべきだったか。切り札としては面白い存在だが、彼も欧州列強のように前に出てきてくれて裏にスペースがないと活きないタイプ。あれだけガッチガチな状況での投入では持ち味は出せず。 監督岡田 3.0 今までやって来た4-2-2-2から一転、3-4-1-2に。しかも、CBを余り召集しない中でのこのシステム変更は意味不明。更に、事前にバーレーン代表の試合を中東で確認しているにもかかわらず有効な攻撃手段も見出せず。全ての動きが空回りで、何をしたいのかは上に書いたとおり、本当に良くわからない。選手選考にも大問題があるが、それを使うのも下手。山岸をスタメンで後から安田。巻が機能していないなら田代を使えば良かった。スタメン選定も交代策も全てが劣っていた。マチャラとは対照的だな(苦笑) ここまで読んで頂き感謝です。面白かったとか好印象であれば、ここをクリックしてランキングUPにご協力下さいませ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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