テーマ:サッカーあれこれ(20049)
カテゴリ:日本代表
第2戦は、オランダに続き、これまたリザーブチームを送り込んだホスト国のフランスが相手。それでも、知っている選手が多かった。モナコのスタメン左SBミュラトリ。そして、ルマンのCBブウールとDHで出場したルビオン。オセールの俊足FWケルシア。ボルドーのCHデュカスにリバプールのCHプレシ。後半から出てきたリヨンのムニエ。大好きな国の若手選手が見られるのはとても楽しい。そして、発見はペントコート。DFを背負っていても関係なくボールを捌き、ドリブルでボールを運び、フェイントでDFを切り刻む。シュートが雑なのはこれからの部分でもあるのだろう。それでも、これだけの選手がリーグ2(バスティア所属)にいるんだなと嬉しくもなりつつ。 さて、内容だが、前半早々の17分。岡崎が右サイドからフリーでクロス。後ろから入ってきた梅崎がヘッドで綺麗に決めてあっさりと先制!!フランス代表とはいえ経験値の多いこの日本代表と比べるとやや格下かとも思われたが、そこからのペントコートを起点とした攻撃は激しかった。数的優位になっていても抜かれてシュートまで行かれるという真の技術を目の当たりにさせられた。ケルシアも含めてシュート精度は残念な感じだったから助かったが、内容だけでは押されていた。前半終わり頃には岡崎がファールで負傷退場。アシストも決めたしいい動きをしていただけに残念だが変わりに出てきたのは初登場のエスクデロ。どんなドリブルを見せてくれるんだと楽しみにしていたら前半終了。 後半に入ると、フランスはいきなり2人交代。ホームで負けられないという意識の現われか。それでも、日本も決して悪くない。森本には中々ハイボールでは競り勝てず起点は作れなかったがサイドから押し上げてチャンスメイク。60分には左サイドで梅崎がスルー。これにボランチから上がってきた上田がマイナスにクロス。これに後ろから入ってきたエスクデロがシュート!!GKが弾いたボールを森本がきっちり押し込んで追加点!!梅崎の相手DFを引き付けてのパスが絶妙だったし、3列目から追い越して上がってきた上田のオーバーラップとマイナスと判断したセンスにも惹かれた。エスクデロは一発で決められなかったが、そこは勝負強い森本。たった2戦目でゴールをあげてくれた。セリエAの守備と比べると、この対戦相手の守備は軽いものだったのかもしれない。 この後、ペンテコートがドリブルで青山直と1対1。青山が上手い対応で守った。このプレーで倒れたペンテコートがシミュレーションだろうと吉田が早く立てといった感じで頬を引っ張ったような感じに見えたがこれで、ペンテコートがブチギレ。両軍もみ合いになったがここでも青山直が立ちはだかった。でかいのに両手を広げてペンテコートを制止。このもみ合いの先頭に森本もいるんだから、セリエAで培ったプロ根性と男気が感じられた(笑)怒りに震えるフランスもようやくホスト国の意地を見せ、71分。左方向からのFK。クロスは森本がヘディングでクリアするが、ペナルティアークあたりで絶妙トラップから素晴らしいボレーシュートを左に決めてようやく1点目。1-2となり、フランスの攻撃も勢いを増すがここで反町は本田圭佑を梅崎に代え、より守備力を強化。更に細貝を入れて、右に本田圭佑、左に上田を上げる采配。フランスはペントコートを下げてからは代わりに入ったエココが1ランク舌の選手で起点となれず、結果大きなチャンスは作れないまま、試合終了。 日本は連勝で決勝トーナメント進出を果たした。また、同じく連勝したチリも決勝トーナメント進出となった。グループ最終戦はそのチリとの対戦。1位、2位という順位はあまり大きなポイントではないが、グループリーグでは最も強いだろう相手との一戦でこそ真価が問われるだろう。明日が楽しみだな♪ ~論評~ GK西川 7.0 ファインセーブ連発。特に1対1になったシーンでのディフェンスは見事。1失点はスペシャルなシュートだったし、まぁ声を張り上げて指示を送り、十分な仕事を果たした。 CB青山直 6.0 ペントコートの対応に苦慮。どちらかと言えば高さに優れるCBだけにスピードやドリブルへの対応はやや心配な部分が見られた。それでも、この世代ではNo1の安定感はあるだろう。ペントコートとの後半の1対1もしっかりと対応したし。 CB吉田 6.0 ピクシーのおかげで初登場♪高さと強さに優れる青山直と同じタイプのCBだが、カバーリングもいいし、この試合だけなら青山よりも良かったとも思いつつ。 RB北斗 5.5 この世代では右サイドの第一人者だったが怪我の影響とJ2福岡に所属する事もあってか。いまや内田、長友に次ぐ3番手に落ちてしまった。右サイドバックだけで3人も不要な訳で、かなり五輪は遠い状況にあるだけに何処までアピールしてくるかととても興味をもって見ていたが、守備ではサイドチェンジを何度と無く通され、裏のスペースを盛んに使われ、かなり厳しい試合になってしまった。そんな状況ではアグレッシブなオーバーラップも数えるほどで。武器である攻撃センスは見られなかった。 LB伊野波 6.0 右サイドである程度やってくれた前試合のいいイメージがあったのか左SBでも積極的な攻撃参加が見られた。予選では出来なかったのに今は出来るという事はそれが監督の指示だったのかなとも思いつつ。ただ、攻撃センスはどうなのか、周囲とイメージを共有出来てないシーンもちらほら。守備もいい時と悪い時の差は多く、クロスが体に当たってハンドを取られたのを見て、予選でもあったなと思いCBでの起用は避けたいなとも思ったり(苦笑)SBの控えだけという意味では、長友が要れば十分かな。次のチリ戦で3バックセンターで使ったら彼がいるかどうかの最終判断が出来ると思うのだが。 DH本田拓 5.5 守備的なボランチでの出場だが、守備が軽い。スタミナがあるしカバーリングはまずまずとしても、バイタルエリアで簡単に倒れてしまっては、失点の確率は増すばかり。この試合は相手の決定力不足に助けられたが、五輪代表としては、やはりまだ経験値、能力共に物足りないと言わざるを得ない。 DH上田 7.5 今までは中途半端なバランサーとしてのボランチの認識しか無かった。左SBが出来るとは言っても、このチームでは余り使われないし。パスは長短共にいいけど、動きは重くて遅いという印象さえあった。しかし、この試合で見る目が180度転換した。1点目を演出したパスに2点目を演出した走り出しとクロスの判断。更に、後半に入ってからもドリブルで相手をかわして左サイドを突破するなど、今まで見たことの無い実力を発揮。左SBで一度試して複数のポジションで計算出来るなら彼は残してもいい存在になった。 RH青山敏 5.5 ボランチとしては現在1番手かもしれない安定感があり、反町からの信頼がある青山だが、この試合は右SHでの起用となった。元々、トップ下もプレー出来るから、攻撃面で問題はないが、若干右に開いた形でのいわゆるサイドハーフでは余り持ち味は出せず。守備面ではいいとしても、北斗も守備に追われている中で中々右サイドを有効に使い続ける事はできなかった。 LH梅崎 7.0 先制ゴール。見事なヘディングゴールだった。グルノーブルにいた事をもう忘れそうだったが、その悔しい思いをさせられたフランスでその代表チーム相手にゴールという結果を出した事はさぞかし気持ちがよかっただろう。2点目もタイミングを計った見事なスルーだったし。それ以外でもサイドで起点となり、日本の攻撃を演出した。やはり、彼は左サイドの方が活きるな。まぁ、得意のドリブルからのシュートが見られなかったのは、もっと追求して欲しいところだし、相手一人くらいは抜き去る力ももって欲しいが。 ST岡崎 6.5 梅崎のゴールを見事にアシスト。ゴリゴリ行くだけじゃない柔らかさも見せてくれたが、負傷退場。とりあえず状況は分からないが早期に復帰できるといい。何か憎めない奴だよね、彼は。 FT森本 7.0 FWはどんなゴールであれ、決めたならそれで最高。高さに優れるタイプではないが、なるべくセンター辺りに張って、ボールを受けようとしていた。起点にはなかなかなれなかったが、得点でその鬱憤を晴らした。サイドでボールを持って昔はドリブルもあったと思うのだが、そこでチャレンジしなかったのが気になるし、まだ物足りないが、連携値を上げていく段階だし、次戦も必ず試して欲しい。 STエスクデロ 5.5 ドリブラーと聞いていたが、突破は見られず。それでも2点目に絡むシュートは見事。ただ、どうも顔が外国人だから、あれを一発で決めてくれよとも思いつつ。輝いたのはこのシーンだけで、余り目立たなかったのも残念。チャンスは多くないだけに次は仕掛けてもらいたい。 LH本田圭 5.5 左サイドで出て、途中から右に。左では伊野波の上がりを上手く使っていたけど、自らの正確なキックをもっと有効に使ってもらいたい。右に移ってからは素晴らしいサイドチェンジを見せたが、折角右にいったのなら強烈ミドルを打っても欲しかった。ドリブルだってあるんだから、もっともっと出来る事の多さをアピールしてもらいたい。 DH細貝 評価無 時間が少なかったが、守備に入って、試合をそのまま終わらせられた。使われるという事は信頼されているという事。チリ戦はまたスタメンで見てみたい。 反町監督 6.0 オランダに続き、フランスもリザーブチームだったが、それでもホスト国を退けたのはチームにいいイメージを植え付ける意味でも良かった。ただ、もっと攻撃面でも細かな指示を与えても良い。例えば、梅崎が左、本田圭佑が右にいるのなら、その正確で強烈なミドルをもっと打たせるようなFWやSBの動き出しが重要だろう。そういった攻撃面での約束事も今大会でどんどん増やすべき。次のチリ戦はグループリーグ最強の相手だけにそこから得点を奪う事を先ずは目標として今後につながる戦いを見せてもらいたい。 ここまで読んで頂き感謝です。面白かったとか好印象であれば、ここをクリックしてランキングUPにご協力下さいませ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 24, 2008 05:50:05 PM
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