|
|
|
Jul 1, 2008
テーマ：サッカーあれこれ(20047)
カテゴリ：日本代表
五輪代表の合宿メンバーが発表された。
最も重要であるオーバーエイジ枠は、大久保を招集できず、遠藤だけとなった。 ＜五輪代表メンバー＞ Name Club Pos. 西川周作（大分） ＧＫ 山本海人（清水） ＧＫ 水本裕貴（京都） ＣＢ 細貝萌 （浦和） ＣＢ・ＲＢ・ＤＨ・ＲＷＢ 青山直晃（清水） ＣＢ 森重真人（大分） ＣＢ・ＲＢ・ＬＢ・ＤＨ・ＲＷＢ 安田理大（Ｇ大阪）ＬＢ・ＬＷＢ・ＬＨ 内田篤人（鹿島） ＲＢ・ＲＷＢ 吉田麻也（名古屋）ＣＢ 遠藤保仁（Ｇ大阪）ＤＨ・ＯＨ 本田拓也（清水） ＤＨ 谷口博之（川崎） ＤＨ・ＯＨ 梶山陽平（Ｆ東京）ＤＨ・ＯＨ 本田圭佑（ＶＶＶ）ＬＨ・ＬＷＢ・ＤＨ・ＯＨ・ＲＨ 梅崎司 （浦和） ＬＨ・ＲＨ・ＯＨ・ＳＴ 豊田陽平（山形） ＦＴ 李忠成 （柏） ＦＴ・ＳＴ 岡崎慎司（清水） ＦＴ・ＳＴ 興梠慎三（鹿島） ＦＴ・ＳＴ・ＯＨ 森本貴幸（ｶﾀｰﾆｬ） ＦＴ・ＳＴ さて、沢山言いたい事があるのだが、先ずは何から言おうか。 とりあえずは、この世代で最も俺が大好きな水野について。 セルティック移籍による試合経験の乏しさにより試合感が大幅に欠如し、プレーに精彩を欠いた事からこのメンバーからは外れる事となった。彼が持つ武器はこの世代でも一際輝くものだったが、それが最後まで見られなかったのが落選の大きな理由だろう。残念だが、この合宿に呼ばない事は、イコール五輪への道も断たれたといってもいい。 そして、余り好きではない伊野波について。完全に森重の名を売ったトゥーロンで彼とのユーティリティなＤＦとしてのポジション争いに敗れ去った格好。一時は反町の申し子として、ＤＦライン中央に君臨し、キャプテンまで勤めたが、こちらも鹿島移籍による出番を失った事が大きく影響しての事だろう。まぁ、この選択は大分の森重の方がフィードなど攻撃面を含めても守備面でのミスも多い伊野波よりもいいと思えるから、俺としてはＯＫな判断。 予選から観れば、２人はこのチームの大きな功労者だが、両人とも、例え所属クラブで出番を失っていたとしても、トゥーロンや親善試合でいいプレーで見せられればまだ望みはあっただけに、それが出来なかった事が全ての結論となってしまうだろう。 さて、今日発売のサッカーダイジェストの巻末。セルジオのコラムに彼が推すオーバーエイジの３名が載っていた。１人はプレースキッカーとしか書いてはいないがそれは遠藤で足りるだろう。残り２人は彼ら。 中澤佑二 この人選が良いという彼の言い分はこうだ。 オーバーエイジを短期間ながら有効に活用する事は、得点力に直結する部分であるべきで、Ａ代表を含めても日本が誇る得点力とはセットプレーからの彼らＣＢ２人の力に他ならないと。Ａ代表は日本のベストチーム。そのチームの得点源がセットプレーからによるのであれば、五輪のオーバーエイジも同様だろうと。 セルジオ師匠の意見に俺は賛同する。 良く聞かれる意見に、この年代の強化が目的であって、オーバーエイジは必要ないとか、急に先輩が入ってきたらチームが壊れるなどといった意見を聞くが、そもそもタイトルを狙わないチームの選手など、強化しても無駄でしかないと俺は思う。 セルジオも、同コラムで同じ事を書いていて、ノルマが無いのなら、ドイツＷ杯のジーコと同じ状況であると、また、出場することに意義があるだけでしかないと。 これにも賛同する。 俺の中での五輪でのノルマはグループリーグ突破だ。 勿論、このチームの試合は大多数観てきた。出来る事と出来ない事はわかっている。シドニーよりも格段に下で、アトランタの足元にも及ばない。アテネよりも落ちる、このメンバーが彼ら以上の成績を残すとは到底思えない。 だからこそ、グループリーグを突破して欲しい。決勝トーナメント１戦目で敗れ去っても良い。ただ、大会を楽しむだけ、経験しただけで、結局何かを得たつもりになって帰ってくるぐらいなら、出ない方がまだマシ。そんな選手らが今後のＪで生き残っていくのかと疑問もつくし、Ａ代表に入って、何が出来るんだと思う。 だから、選手には心底戦ってもらい、結果的にノルマには届かなくとも、成長が感じられる大会にしてもらいたいと思っている。それこそが成長できる経験だろう。 選手についてはとりあえず以上だが、反町にはもっと言うべき事がある。 彼は何を目標にしているのだろうか？ それは五輪に出場するだけでしかない気がする。 そもそも、選手を導くのは監督である事は今回のユーロでも十分に理解出来たこと。メンバーは劣るといわれたロシアを戦術と采配で操ったヒディンクに然り。またメンバーが毎試合毎試合減って行きながらも強敵にしぶとく食らいつくメンタリティを保たせたテリムに然り。 オーバーエイジをフルに使って、グループリーグを突破するという強烈なメンタリティが欠けているのではないか。予選でも、今にも倒れてしまいそうな不安げな表情だったが、本大会が近づいてきて、卒倒しないでもらいたいものだ。 そのオーバーエイジも大久保に断られる失態を見せた。まぁ、これは結果オーライだとも思う。大久保は確かに突破力、得点力の面でＡ代表にも必要な選手ではあるが、貴重な１枠を彼に捧げるほどの得点力は備えていない。まだ、スペインに渡る前なら別だが。 では、誰を呼ぶべきかという時に、俺はセルジオ同様、トゥーリオと中澤でいいのではと思う。遠藤はＰＫが素晴らしいが、ＦＫのスペシャリストでもあるし。 では、その２人を考えているかと言えば、反町は考えていないのだろう。それが故の今回の合宿メンバーだと思うし。 結果、グループリーグ敗退後に、 『このメンバーは貴重な経験が出来た。今後は南アを目指して頑張ってもらいたい』 とでもほざくつもりだろうか。 折角の真剣勝負の場でトーナメントを勝ちあがる事こそ真の経験とＡ代表に還元できる財産であって、やる事はやったけど結果は出ませんでしたと、大した事をやってもいないのに言わないでもらいたい。 その為には、明らかにメンバーの力が劣る彼ら（西川とサイドバックは除く）にオーバーエイジをもう２人入れるしかないだろう。 何故、そんな事がわからないのだろうか。 守備力は計算出来る。それは予選を通しても、反町がこのチームに与えたいい面だ。西川を中心とした守備陣が試合感を欠如する事無く、負傷もしていなければ、十分にオランダとアメリカには対抗出来る気がする。 ただ、Ａ代表でもそうだが、決定的な仕事が出来るエースがいない。李がかろうじて、中山のようにハートの強いプレーで戦えるがそれ以外の全てが、本田にしろ梅崎にしろ、まだまだ物足りない。 という事で俺が選ぶ１８人＆システムをどうぞ。
４バック＋ＳＷの５バックシステムでカウンターしか狙わない。その為、左利きの本田を右に、左には右利きの梅崎を置き、クロスよりもドリブルをファーストチョイスとし、前が空いたら打たせる。ＳＢを押し上げれば、攻撃時には３－４－３として攻勢に出る事も出来るし、森重をアンカーに上げ、相手が中央から来るのなら４－１－２－３、またワイドに来るのなら４－１－４－１へのシステムチェンジし、相手の状況によって対応しながらゲームを進める。最も重要なのは、相手のマークを離さない事と、押し上げた時の攻守の切り換えだろう。相手のＳＢを絡めたサイド攻撃にはＣＢかＳＨがケアして中央の枚数を確保し必要があればトゥーリオも下げ、対応。 攻撃の狙いは、とにかくセットプレー。梅崎のドリブルと本田のボールキープでいかにゴールに近いエリアでファールを取れるかがこのチームの生命線。そして、それをねじ込む事が最も確実にして、リスクを負わない方法であると俺は考える。トゥーリオと中澤と青山と長身もそろい、キックも柔らかい遠藤と強烈な本田と左右両足でいいボールを送れるし、セットプレーのバリエーションは相当増やせるだろう。 更に後方でボールキープして時間を潰し、相手を苛立たせ、こちらはその焦りに乗じるという奇策をもって、中国人のアウェー度を盛り立てながら、ヒールとして戦ってもらいたい。 これがアメリカに勝ち、ナイジェリアと分け、オランダと分け、勝点５を手に入れられる最良の方法ではないだろうか。勝点５で上に進めなければ、それは運が無かったと俺は思えるし、選手たちも十分な経験を積んだと感じられるだろう。 ただ、自分でいっといて何だが、俺の理想とするメキシカンなサッカーでもなく、こんなつまらないサッカーは見たくないとも思うが（苦笑） ここまで読んで頂き感謝です。面白かったとか好印象であれば、ここをクリックしてランキングＵＰにご協力下さいませ～♪ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
[日本代表] カテゴリの最新記事
|
|
