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Jul 16, 2008
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カテゴリ:J1

J1 第17節 ホームズスタジアム神戸

(H)神戸 1-0 横浜M(A)

60分 V神戸 G:キムナミル←A:栗原圭介(CK)

神戸
監督:松田浩 4-4-2

        30徳重健太

     2小林久晃  4北本久仁衛
25石櫃洋祐            15内山俊彦


     26松岡亮輔 6キム ナミル
 10ボッティ           8栗原圭介


     9レアンドロ 13大久保嘉人
--------------------------------------------
横浜M
監督:木村浩吉 3-4-2-1

          9ロニー

      10山瀬功治  8ロペス

 16山瀬幸宏           20水沼宏太

      6河合竜二  17兵藤慎剛

 13小宮山尊信  22中澤祐二   3松田直樹

         36秋元陽太
◎神戸交代
46分 ボッティ→LH 17吉田孝行
68分 栗原圭介→RH 18田中英雄
74分 大久保嘉人→FT 23岸田裕樹
◎横浜M交代・退場
56分 水沼宏太→DH 29長谷川アーリアジャスール
63分 山瀬幸宏→LH 18清水範久
81分 小宮山尊信→FT 15大島秀夫
前節の敗戦で4連敗となったマリノス。

これにより、桑原監督は解任となり、木村浩吉氏が監督に就任した。

桑原監督の与えた方向性は決して間違ってはいなかった。ただ、本当にツキが足りなかっただけで。『一枚岩にならないと』という言葉が全てを現してはいるんだろうけど。

それでも、4連敗の中、ショック療法を与えてでも、チームを上昇させようというクラブの考え方は理解できる。ただ、代わりが木村監督でいいのかという疑問は拭い去れない。

さて、その木村監督は時間が無い中で先ずシステムをいじってきた。4-2-2-2から3-4-2-1に。システムだけで言えば、明らかにカウンターを意識した守備的な戦い方のようにも見られるが、選手の配置を考えると、それだけではない。今季、初スタメンとなる水沼。そして、山瀬弟。どちらも守備も出来るとはいえ、ウイングバックタイプではなく、もう一つ前の選手。3バックにも攻撃力を持つ小宮山を入れるなど、攻撃的とも言える。ただ、桑原監督にしろ木村監督にしろ、世界の流行でもあるサイドアタックを中心とした4-2-3-1や4-3-3、4-1-4-1などは考え方の中には無かったのが余りにも残念ではあるが。

試合はホーム神戸ペースで推移。
マリノスは前節よりももっと攻撃の形が見られず、ゴールはとても遠い。
それでも、無駄にボールは持てるから選手が前がかりになって、神戸のカウンターを浴びる。
大久保を中心とした攻撃は見ていて面白いが、マリノスにとってはレアンドロと共に動き回るこの2トップの対応に苦慮・・・。
そして、後半には幾らCBが強いとは言え、キム・ナミルにセットプレーからヘディングで押し込まれ、またも先制される。
ただ、失点よりもゴールが取れそうな形が見られない事が何よりも心配。
試合最後には大島を投入し、中澤も前線にあげる短絡的なパワープレー。これでシステムは河合と松田の2バック。言うなれば2-3-3-2。とはいえ、サイドの専門職がいないこのサッカーではチャンスもたかが知れたもの。というか試合を通して、本当にチャンスかと思えたのは後半のこのパワープレーでの1回。それも決定的なシュートでは無いのだから、問題は監督交代でより大きくなった印象を受ける。

結果、90分で、たった5本のシュートで終わったマリノスは0-1完敗で5連敗・・・・・・・。

問題はなんだろうか。

俺が思うのはやはりこのシステムだ。桑原監督の4-2-2-2も中央に寄り過ぎで、ピッチを上手く使えていなかったが、木村監督は更に最悪な1トップ2シャドーというカウンター狙いのサッカー。ロニーも引いてくるから、実質0トップ状態。それなのに、ローマのようにサイドをえぐる選手がいなければ前で大きなチャンスを作る事など出来るはずも無く。その上、折角自らスタメンに据えたサイドアタッカーの水沼と山瀬弟、更には小宮山まで試合途中に外す選手起用の拙さ。サイドアタックが有用な中で何故、サイドアタッカーばかり外し、中央でのプレーを好む選手ばかり集めるのか。A代表もこないだの北京もそうだが、技術があっても1人で2人も3人も抜けない選手の技術など大して役に立たない事をもっと認識すべき。木村監督の采配は正直、桑原監督の何倍も前代的でとてもじゃないがマリノスが上昇気流に乗るとは思えない。

選手について言えば、ロニーは単独突破も出来ないし、シュートも威力は無く、わざわざ大島と坂田のコンビネーションを失ってまで起用すべき選手ではない。

そして、ロペス。球出しは遅く、シンプルに空いている方を使わず、わざわざ難しいパスを選択するセンスの無さ。ボールは持てても何の意味は無いくらいチームからリズムを奪っていく。

更に兵藤。確かにオランダWユースで観た時よりは動き回れるし、タフになったが、パスもクロスもボールスピードがのろい。蚊も止まれるようなクロスでどんなゴールを奪おうというのだろう。神戸が早いボールでゴールを奪った事をどのように感じているのだろう。そして、スルーパスやサイドチェンジのパスも狙いが浅はか。ただでさえ、ボールが遅いのに、判断もまだまだ遅いから当然相手はカットし放題。サイドに出て行く動きはいいとしても、スピードは無いから、余程中央で引き付けてやらないとチャンスも出来やしない。昨今の大卒選手はいい選手が多いが彼はその類ではないようで残念。

GKは榎本の負傷のおかげで秋元が前節に続いて出場したが、経験不足は否めない。ゴールになったキム・ナミルのヘディングシュートに触りはしたが、あれが川口や楢崎なら弾き出していたのではとも思えてくる。まぁ、まだ若いし、経験が物を言うGKにとってはしょうがないと言う事も出来るが榎本も不安定だし、高桑はリーグ一、二を争うミスGK。だから、消去法で秋元に期待しているだけに松永から川口がポジションを奪った時のようにチャンスはこれっきりだと思って奮闘してもらいたい。飛び出して相手シュートコースを狭めるプレーは良かったし、対戦相手の癖を掴み切るまで対応策を練って次の試合に備えてもらいたい。

監督は水沼に戻ってきてもらい、こんなシステムで戦うしかない。勝点1以上を目指す負けないカウンターサッカーでいい。マリノスの堅守というスタイルは失って欲しくはないし。


横浜マリノス 現状打開希望布陣

監督:水沼貴史 4-2-3-1

          大島秀夫
         (坂田大輔)
 小宮山尊信             水沼宏太
(山瀬功治)    山瀬功治    (斉藤陽介)

       河合竜二  松田直樹
      (小椋翔平)(アーリア)

 田中裕介              田中隼磨
(小宮山尊信)中澤佑二  栗原勇蔵 (天野貴史)
            (松田直樹)
          秋元陽太


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Last updated  Jul 16, 2008 09:30:59 PM
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