テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:日本代表
昨夜見られなかったアジアカップ最終予選バーレーン戦だが、0-1の敗戦に終わる屈辱の結果となった。
バーレーンは近年力をつけてきているとはいえ今更言うまでも無く、豪州や韓国、イランやサウジとは一線を画すアジアでも2番グループに属するチームと言える。イエメンに至っては3番手であるが・・・。その2番手グループに日本は包括されてしまったのかと思わせるこの敗戦劇となった。アジアでもトップの座からは滑り落ち、アジアNo1とはもはや言えなくなってしまった事は、明らかなる弱体化と言ってしまっていいだろう。 試合は見ていない。内容はお世話になっているキリさんの記事にて確認頂くとして。 納得の行く内容でなかった事だけは選手のコメントを見ても明らかだ。 本田「途中交代はおれに問題がある」 その通りなのだろう。余程の選手で無ければ、ある程度年齢を経たサッカー選手というものが急激な成長や変化を遂げる事は無いのだろう。TVゲームではないのだから、毎年足が早くなる訳でもないし。とはいえ、オランダ2部で輝いているのは事実。それをチームの力に変えられない監督の責任という部分も見なければならないし、オランダ2部はJ以下のレベルだからこその活躍という何とも哀しい事を言わなければならないのだろうか。 長友「チームとして縦に急ぎすぎた」 という事だが、ゲーム全体を見通す選手がいなかったと言い換えられるだろう。憲剛一人では難しかったというのも、フォローしているのか力不足と言っているのか。相手のサイド攻撃に関しても修正出来なかったという事で中澤のディフェンスリーダーの資質という点においても物足りなさが伺える。 内田「中盤でキープできる人が必要」 彼も長友と同様の事を言っている。SBというのは攻撃の起点になるポジションだ。守備もしなければならず攻撃でも重要な役割を担う事を考えれば、このポジションに有能な選手がいる国は必然強いとも言えるだろう。しかし、幾ら素晴らしいSBがいようとも彼らは中盤がボールキープ出来なければ輝きを発しきれない。両SBが同じ事を言っているという事はこのメンバーでは自分の良さを見せられないと言っている様なもので、岡崎、本田、香川はその役割を果たせなかったという事だろう。 岡崎「次にどれだけできるかが勝負」 五輪の時も次。今回も次。切り替えは大事とはいえ、反省し何が悪かったのか明確に言葉に出来ていない所に問題があるように感じる。イエメンとはランクの違う相手。それでもアジアトップグループではないチームでもこじ開けられないのが彼の力という事だろう。中盤で出場したようだが、彼が俊輔のポジションに収まっている時点でチームの力が激減するのは言うまでも無い。抜け出しやポジショニングに良さはあるとしても、決定力という部分で代表レベルとは言い難い。もう一皮向ける為に彼に与えるべきは代表の限られたメンバーとして起用するのではなく、Jでもう一度ゴールラッシュを見せてみろと代表落ちを経験させることではないのか。 香川「もっとアピールしていくしかない」 彼は若いし今後成長していくだろう選手とは思っている。しかし、これが代表デビュー戦ではない。アピールを監督にするのかどうかは知らないが、既に戦力として組み込まれている以上、ドリブルやボールキープなど持ち味をもっと得点に直結させる意味でも発揮してもらわないと。もう若手だという甘えはやめなければ。それではセレッソも昇格出来ないし、自身の成長もストップしてしまうと俺は思ってしまう。 川島「重要なのはオーストラリア戦」 彼にとってはようやく出番を得られたこの公式戦は重要ではないのだろうか。日本で放映がないと手を抜くのだろうか。代表では3番手GKという自らの立場をわかっていてこの言い草は無いだろう。完封して、このコメントであれば、自分の仕事は完遂したと思うし、素晴らしいと絶賛するが、失点しておいて、これでは余りにも情けない。日本を代表する選手としての資質まで疑ってしまう。 憲剛「やっぱり蹴り合いになってしまう」 彼はこのチームではリーダーになるべき選手だ。それでも、俊輔、遠藤、長谷部が来ればその座も奪われる。そういった意味でも存在感を示すべきだったが、かなわなかった。彼の能力はJでも有数であることは言うまでも無い。しかし、リーダーとしてゲーム全体を見通す戦術眼という意味ではまだまだ経験不足だ。時間の経過、攻守の情勢、味方のメンタル面。ピッチでは目に見えない事象が無限に広がっている。俊輔や遠藤がその全てを支配してゲームをコントロールするとまでは言わないが、試合状況を見通して、ボールを動かすという、遊びのパスの一つでも意味があるという事を良く考えて次につなげてもらいたい。 岡田「選手間の距離が近くてボールが回らなくて」 これは岡田の目指すサッカーでは無かったか。 『接近 展開 連続』 見事に接近してるじゃないかと(笑) まぁ、そんな事はおいておき、彼のコンセプトまたサッカーというものが何処を、また何を目指しているのか、改めて『無い』という事が確認できた。試合を見なくても分かる事だが、日本はプレスにやられミスが多かったという。これは今までも何度も経験した事で、その修正すら何も出来ていないということだ。最終ラインは怖いからロングボールでボールを逸し、中盤は激しいプレスに困ってミスパス。では、どうするのか。そこが監督の仕事だろう。俊輔や遠藤がいるからボールが落ち着いて回せ、ゴールに迫れるというのはコンセプトでも何でもない。彼は選手ありきで特定の選手頼りのサッカーをしているに過ぎず、ジーコと同じサッカーをしているようにしか見えない。ジーコ時代はトルシエの遺産があったからまだ何とかなったが、今回はもっと期待感が薄くなっている。若手を抜擢し、経験させる事は重要であるが、そこにはまだその経験が無い。それを監督が補完して授けなければ、戦える選手も能力を発揮する事無く自信を喪失させるだけだと思うのだが。豪州戦は大きなターニングポイントになるだろう。ただ、海外組を全員召集という策しか無いのだろうが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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