テーマ:サッカーあれこれ(20047)
カテゴリ:Scotland
この結果を受け、勝点差2でレンジャーズが首位浮上。 直接対決の結果は優勝争いに直結するだけに、この結果は非常に重くのしかかるだろう。 今後、レンジャーズにプレッシャーがかかり、勝点を取りこぼしてもらうしかない状況。その上でセルティックは勝ち続けなければならない。 次は今季3試合やって3分とSPLの中でも苦手とするダンディー・ユナイテッドの一戦。ここで勝たなければ優勝は無い。逆転優勝の為にも一つ一つ戦い抜いてもらいたい。 それにしても、レンジャーズのウォルター・スミスは非常に能力の高い監督だと改めて感じたダービーとなった。ゴールはケニー・ミラーの個人技光る突破から生まれたもので、監督云々ではないが、それよりもゲームの運び方が上手かった。リードした後半、立ち上がりからセルティックの勢いが強まるとラファティを入れて4-4-2でケニー・ミラーは左サイドに下げ、1対1の肉弾戦に持ち込んだ上、ラインを下げて、DFとMFの2ブロックの守備で対応。この策でリズムを作り出す俊輔がいい形でボールをもらうシーンが減ったように感じた。更に、セルティックの勢いが収まり始めるとマッカロークを入れて、エドゥをアンカーにした4-1-4-1にシステムチェンジ。これで中央に入る俊輔とクロサスにプレッシャーがかけられ、且つカウンターの威力も増し、最後は時間を費やされ、ゲームエンド。選手を入れ替えるだけではなく、試合の状況を見てシステムも絡めて判断した交代策は秀逸。これがストラカンとの差でもあるし、CL以外では常に4-4-2で戦い続けるセルティックには出来ない芸当でもあった。 セルティックの敗因は相手の名将の存在だけが理由でもない。 特に後半はミスが目立った。SPL最大の決戦でこれだけパスミスを披露していては、勝てる試合も落としてしまう。特に緊張もあったのかクロサスのミスは目立った。相手のポジショニングも良かったが戻すパスが多く、狙い済ましたパスもカットされるシーンが多かった。ハートリーは良く動き回るも、この試合まで出場停止となっているスコット・ブラウンの激しく効果的なプレッシングとドリブルでの攻撃参加という面で劣った。俊輔もフェイントからのクロスやセットプレーで何度かはいいボールを送ったものの、総合的には精度を欠いたシーンが多かったように思う。トラップミスもあったし、チームの攻めにおける大黒柱という意味で考えれば、物足りなかった。マクマナスが欠場でキャプテンマークをつけたヘッセリンクについては、動きは悪くないように見えたが、俊輔のコーナーからの決定的なシュートは決めて欲しかったところ。そして、マクドナルドはこの試合前線で激しいチャージを受けてはいたものの、トラップミスなどボールを逸するケースも多く残念な内容。久々、スタメン出場を果たしたマローニーはドリブルで存在感示すも効果的とは言えず。 これらは、悪い時のセルティックによく見られる事であり、相手がレンジャーズだからこうなったと思われるのはクロサスぐらい。 それだけに、チームの状態を良くも悪くもそのまま出してしまったというのがこの試合の結果であり、レンジャーズもここ数年のチームに比べれば質は高くないからこそのこのスコアという所だろう。 守備面ではやられたシーン以外ではボルツが相手FWに詰められ、危険なシーンがあったとはいえ、1対1の決定的な相手のチャンスをストップしたし、コルドウェルもナイススライディングでチームを救った事は評価できる。 とはいえ、俊輔加入後のセルティックは『リーグ優勝のみ』だったという未来に語り継がれる大記録を考えると、暗雲が漂ってしまった、この結果は何とも残念・・・。 希望の光を見出す部分として、レンジャーズとスコットランド代表のキャプテンをつとめるバリー・ファーガソンが欠場中であり、チームの戦力はただでさえ、ここ数年より落ちているのに、更に落ちている事があげられる。そして、首位に立ってようやく見えた4年ぶりの優勝まで負けられないというプレッシャー。 この2点によって彼らが自滅し、セルティックが上回る。そういったシナリオが現実のものとなってもらいたいものだ。 ここまで読んで頂きありがとうございます。ここをクリックしてランキングUPにご協力頂ければ幸いです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 10, 2009 12:34:28 AM
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