テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:日本代表
欧州組がいなかった2軍とはいえチリ代表は決して弱いチームではなかった。オレジャナもボセジュールも魅力あるアタッカーだったし、エストラーダとバルディビアのボールキープとドリブルも光るものがあった。勿論、南米予選を闘う精鋭でも無かった訳だが、それでもこのチームに対して4得点と無失点とは見事だったと言っていい。 ただ、チリの激しいプレッシングは昨年来日した時よりも効果的で継続性あるものではなかったのが残念でもあった。システムは4-2-1-3としたが、攻撃時は片方のサイドバックが上がり3-4-3に変化する魅力的なシステムチェンジでもあり、その成果はサイドアタックに効果があった。ただ、決定的なシーンを幾つも決め切れなかったのがチリにとっての今日の結果につながったといえる。 その意味でこのチリから前半途中でゲームを決めたという事は評価出来る。 無論、この試合をワールドカップ本大会を想定した戦いというのは大袈裟な話ではあるが。 それにしても、岡崎は代表でようやく現れた待望のエースと成り得るかもしれない。特に2得点目の決定力は信頼に足る。そして、本田。A代表でようやく真価を発揮した。俊輔とは違った魅力あるレフティーだが、併用は難しいか。 このチリは2軍だから勝って当たり前という見方もできるだろうが、そこにきっちりと大勝する。こういった積み重ねこそがコンフェデも無い今の日本にとっては何よりも大事だろう。 そういう意味では欧州で戦うメンバーが揃っているだろうベルギーにもきっちりと勝利してチーム力を高めてもらいたい。 ここまで読んで頂きありがとうございます。ここをクリックしてランキングUPにご協力頂ければ幸いです♪ <論評> 楢崎正剛 GK 6.5 危ないシーンも安定したセービングとパンチングで零封に貢献。憲剛が外したロングフィードは秀逸だった。 中澤佑二 CB 7.0 相手FWに対し、良く体を寄せた。特筆すべきは、驚きのアシスト(笑)マリノスでも見た事の無いプレーにはとにかく驚きで!! 阿部勇樹 CB→DH 7.5 ディフェンスでも相手がフィジカルに優れるタイプではなかったのでカバーリングで良く対応していた。また、見事なヘディングゴール。ボランチでも無難に貢献。 駒野友一 RB 5.0 相手のウイングに対してフィジカルで負けたり、1対1で抜かれるなど、守備には課題。攻撃でも余り輝きは少なく。 今野泰幸 LB 6.5 ボランチ、CBも出来るが今日は左SBで出場。持ち前の守備力で対応したが対面のウイングに苦労。それでも決定的なシーンはそれ程作らせず、相手のウインガーが脅威の場合、彼の守備力がチームの為に重要である事をアピールできていた。 長谷部誠 DH 6.0 どちらかと言えば守備での貢献度が高かったか。もう少し前線に出て行っても良かった。 遠藤保仁 DH 6.0 長谷部と共に守備での仕事が多かった。それでも、正確なキックで見事にアシスト。 本田圭佑 RH 7.5 先制点を呼び込むミドルシュートはゴールにならなくとも高評価。オランダ2部であげたゴール数はシュートの積極性で確認出来た。元々得意であるボールキープも利いていたし、俊輔も安穏とはしていられない存在感を披露。ゴールもリラックスしたナイスゴールだった。 岡崎慎司 LH→CF 8.0 試合を決めた2ゴールは見事。体を張って、良く攻撃の基点にもなっていたし、守備にも貢献と文句なしのマンオブザマッチ。日本にとうとうエースと呼べる選手が戻ってきたかもしれない。今までは嫌いだったがもうそうは言っていられない日本を救う男になりつつある。 中村憲剛 OH 6.0 決定機を外したのは試合状況によっては戦犯だったかも(苦笑)それでも、トップ下で左右に幅広く動いてボールを引き出して日本のリズムを作り出したのは高評価。ただ、もっとシュートを打っていかないと。 玉田圭司 CF 5.5 幅広い動き出しから積極的にボールに絡んだ。ただ、あっさりと負傷退場。 山田直輝 LH 7.0 見事、代表デビュー戦でアシストを決めた。シュートフェイントを入れる辺りが気に入った♪U17大会の時は、上手いけどフィジカルが無く、どちらかと言えばパスだけ上手い選手だと思っていたが、良く動いていたし、ボールにも積極的に顔を出せていたし、素晴らしい仕事ぶりだった。パスミスこそ多かったが、それを差引いても高評価。浦和には素晴らしい若手がいてうらやましい限りだと、水沼の事を思い出してしまった(苦笑) 橋本英郎 DH 6.0 試合途中からだが無難に対応。 矢野貴章 CF 6.0 守備での貢献が目立ったが、幅広く動く岡田流1トップも良く理解していた。スピードもあるし上背もあるので、今後もう少し試していけば十分戦力として計算できそう。 山口智 CB 5.5 やや、相手FWを見失うシーンもあったので減点。 香川真司 OH 6.0 時間は少なかったが積極性は光った。山田の存在が刺激を与えたのだろうか。体調不良だったとは思えない。次戦ではもっと長い出番が与えられるだろうから楽しみ。 監督 岡田武史 7.0 プレスに苦しんだチリと序盤こそ五分五分の戦いを見せたが、本田の積極性と岡崎の能力で見事勝利を掴みとった。憲剛のトップ下起用も良かったし、今野の左SB起用も効果があった。このサッカーが続けられるなら、岡田を支持出来る。 ここまで読んで頂きありがとうございます。ここをクリックしてランキングUPにご協力頂ければ幸いです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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