テーマ:サッカーあれこれ(20047)
カテゴリ:日本代表
2010年 南アフリカ ワールドカップ 出場決定
ただ、前回のドイツ大会同様そこまでの大きな感動はない。 それは今更言うまでも無い事だが、日本がこの予選グループであればワールドカップに出なければいけないレベルにあったからだ。 サウジ、イラン、北朝鮮と同じ組合せであれば、この試合で味わった苦しみの何倍もの苦しみを毎度のように味わっていた事だろう。下手をしなくても出場が適わなかったかもしれない。 組合せの時点で運があった事は結果から観れば幸運ではあるが、ハイレベルな相手を攻略して掴み取ったワールドカップ出場と比べればファンの喜びも、選手が得る経験値の差も大きい。 ウズベキスタンもホームの大声援を受け、いいサッカーを魅せてくれたので白熱したワールドカップ予選らしい緊張感のあるいいゲームにはなったが、ウズベキスタンの決定力不足に救われた感もある。 楢崎は安定していたし、守備陣は良く体を張って1対1を戦っていた。だからこそ、ウズベキスタンのシュートは枠外ばかりだったとも思う。 しかし、サウジや韓国にいるスピードと技術を併せ持ったストライカーが相手にいた場合、日本はかなり苦しむだろう。その点で、フィジカルが強いウズベキスタンに勢いはあったが、そこまで日本のDFラインは焦る事無く対応出来ていたのだろう。 課題として思うのは、押し込まれた時間に幾ら日本の解説者が言う高い技術があろうとも、前線で起点を作って押し上げられないのではその技術も発揮できない所か。相手が前がかりになっているからこそ、ボールを奪った後の攻守の切り替えを早くし、相手のプレスを受ける前に、はたいてポゼッションする所を魅せてもらいたい。 カウンターではなくポゼッション。 勿論、カウンターにいけるのであれば行って貰いたいが、毎回、奪ってカウンターではきつくなっていくだろう。 そこでポゼッション。 相手がプレスに来た所でフィジカル勝負ではなく技術を発揮し、いなして、ポゼッション。俊輔がこの試合後半に入り少し魅せてくれたが、あれがチームとして共通理解で出来ればゲームの流れを自分たちで変えられる。それはベスト4という高い壁を越えるのに日本にとって必要な一つの方策ではないだろうか。 まぁ、何はともあれ。 俊輔!! 2度目の ワールドカップ出場 おめでとう!! ここまで読んで頂きありがとうございます。ここをクリックしてランキングUPにご協力頂ければ幸いです♪ <論評> 楢崎正剛 GK 8.0 川口の様に目立つファインセーブ連発という訳ではないが、ハイボールの安定感もシュートへの反応も安心。冷静さを保ち、無失点でワールドカップ出場に大きく貢献した。後半最後のジェパロフのFKのセービングでマンオブザマッチ。 中澤佑二 CB 7.0 慎重さからかややナイーブになっているようにも見えたが、クロスを弾き返し続けた。カバーも無難で、このレベルなら安心して観られる。 闘莉王 CB 6.5 長友のカバーに入って、エース タジエフの幅広い動きに対応。ただ、DFラインからボールを運ぶのは本当に危険。今日はでかいミスは無かったが、ミスになりそうな雰囲気が心配でもある。 駒野友一 RB 6.5 練習試合では不甲斐無かったが本番では見事にやってくれた。対面のハサノフには苦心したがスピードにも良く対応できていた。攻撃参加も積極的で、クロスの判断も的確だった。ただ、簡単に取られたシーンはもっと明確なプレーで同じミスはしないでもらいたい。 長友佑都 LB 6.0 タジエフが流れてくる事が多く、フィジカルは強いながらも苦戦。攻撃では得意のカットインミドルを何度か見せてくれたが惜しくもファインセーブに防がれた。 長谷部誠 DH 6.5 試合を通して積極的な攻撃参加を魅せた。前半途中からは押し込まれる中で相手のプレスに合いパスミス、トラップミスが目立ったが、前半最後の決定機を見事にカバー。後半はやや軽いシーンもあったがトータルとしては攻守にハードワークで貢献。退場は審判のせいだがシリアの審判を責めても余り意味は無い。 遠藤保仁 DH 6.0 得意でもある縦パスのリターンからサイドへの効果的な散らしのパスでゲームメイク。だが、攻撃よりも相手からのボール奪取でいい所を見せてくれた。ゲームが見えている選手は相手の潰し所も良くわかっているという事なのだろう。 岡崎慎司 RH 8.0 根性という言葉が似合う、泥臭いながらも値千金のゴール。俺の持論ではあるが、プロの戦いにおいて、相手が何処のリーグの2部であれ、代表の2軍であれ、得点を重ねるという事は大きな成長になると思う。それを彼は最終予選という重要局面で実証した。そして、得点だけではない守備面での貢献も素晴らしい。相手のレベル云々ではなく年内代表戦8試合7ゴールという結果は日本のエースと呼ぶに相応しい。 中村俊輔 LH 6.5 厳しい言い方をすれば、攻撃よりも守備で目立っているようでは本大会を賑わせる存在には成り得ない。前半途中には軽いプレーで取られてからチームのリズムも悪化。キャプテンマークをつけていなくてもチームリーダーである意識をもっともっと持ってもらいたい。また、岡田が言う3トップシステムなのであれば、もっとゴール前に迫るべきだし、シュートを打てるポジショニングも必要だろう。それでも、正確なパスでのつなぎとタメは効いていた。 中村憲剛 OH 6.5 1トップ下こそが、代表での彼にとって最適なポジションだとテストできた事をそのまま本番でも披露してくれた。先制点のアシストは勿論、前後左右に動いて高めの位置でボールを引き出す動きは秀逸。また、そこからの展開は勿論正確。ミニゲームのようなポストプレーが何度か観られたが、そのどれかで反転してシュートなどその決定力を活かすプレーも今後期待したい。また、途中から初めほど攻撃に絡めなくなったあたりの修正についても課題を残した。 大久保嘉人 CF 6.0 ドリブルでパスでリズムを作るが、決定的な仕事はなく。オフサイドになったシーンは残念ではあるが。ドイツで出番が無かったという試合勘の問題もあるだろうか。交代は必然だった。 本田圭佑 RH 6.0 ボールを持てるという事と強烈ミドルを買われての投入だったが、その成果は押し込まれる時間帯の中、少なかった。FKのチャンスは俊輔に蹴らせてくれと凄んで頂いても面白かったのだが(笑) 矢野貴章 CF 6.0 大舞台での経験は今後の糧となるだろう。そのフィジカルは日本人FWの中でも有数。ややミスもあったが攻守に走り回って途中出場した意義を示してくれた。 阿部勇樹 DH 評価無 時間が少ないので。 監督 岡田武史 6.5 先ずは自身2度目のワールドカップ出場決定という日本人監督にとっても快挙である結果について、おめでとうございますとありがとうと言いたい。しかしながら、ワールドカップベスト4という奇跡を呼び起こす為には、まだまだ全てが足りない。選手は急激に変化する訳でも、いきなり生まれてくる訳でもない。であるならば、ベスト4の為に必要な出来得る事とは戦術面であり、連携の向上である。運はその後からついてくるもの。何処と当たるかはわからないが多種多様な相手の分析とその対応策。これから時間は沢山ある。選手にどう戦わせるのかは監督が指示出来るのだから、ジーコのように選手任せになったり、戦術や交代策の解釈が選手間で差異が起きないように最善の策を採るべく、邁進して頂きたい。 ここまで読んで頂きありがとうございます。ここをクリックしてランキングUPにご協力頂ければ幸いです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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