カテゴリ:グルメ
先日は友人と神楽坂に飲みに
神楽坂の魅力は横丁と路地にある無数の名店の存在。 この日もふらついて適当に店をチョイスするつもりだったが友人が調べてきた面白い店に 昭和12年創業の『伊勢藤(いせとう)』 神楽坂通り毘沙門天向かいの路地の先。 東京とは思えない静かな路地にひっそりと佇む日本家屋。 縄のれんをくぐると、仄暗く、営業しているのかどうか確認したくなる程の静寂な空気が流れている。 その静寂と伝統ある建物の雰囲気からか若干の緊張感すら覚え・・・ 空調は無く、BGMも無い・・・ それでも、爽やかな風に揺れる風鈴の音が涼しさを与えてくれるから日本の伝統の奥深さに感じ入る それにしても、BGMが無く、先に入店しているお客さんも静かーにしている様が奇妙に映る。 酒を飲む事がイコール騒ぐ事ではないと最近解した俺とはいえ、このお店の静けさは尋常ではない。 しかし、驚きは江戸時代を感じさせる店内とその空気感だけに留まらない ドリンクのメニューはビールも無ければ焼酎も無い。 あるのは日本酒の白鷹のみ それを燗か冷のいずれかで頼むしかない。 ただ、冷の存在は他のお客さんの注文を聞くまで知らなかったので暑いのにぬる燗を注文 まぁ、これが実にいい温度でチビチビといけるから良かったけれど 御燗番と呼ばれる方がカウンター越しの囲炉裏で御燗をつけてくれるのがまた粋。 最初の酒一合(\525-)とセットで一汁四菜(\1575-)がつく。 それにしても、酒が入れば大抵声は大きくなるもの そんな時には御燗番から「お声を抑えて下さい」と一声入る。 ただでさえ、静かな空間が一層引き締まるのを感じる 俺達の席はカウンターで御燗番の目の前のポジショニング それもあり、初めから小声で話していたので注意される事はなかったが、初めて来店する人はほぼ全員が注意されるのではないだろうか。 しかし、この小声での会話だからこそ、聞き取る為に感覚が鋭敏になり、それが故に酒と肴の旨みをより深く味わえる気がしてくるから不思議なもの しかし、この注文だけで店を出た。 理由は禁煙だから・・・ エアコンが無く、禁煙で、メニューは酒一種しかなく、食事も酒の肴のみで、普通の声の大きさで話すと注意される店(笑) 名店と呼ぶべきか否かは人それぞれの感性によるだろうが、また寄りたい店だと思わせられたのだから、俺も少しは大人になっているのだろう・・・・、いや、ジジイになっているのだろうか 無論、どちらがいいのかと問われれば、エアコンが効いていて寒暖に心奪われる事無く、タバコをふかし、普通の声でしゃべりまくりながらビールを飲みたいと思うのは俺だけではないだろう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 10, 2009 12:18:11 PM
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