急な出費、生命保険うまく活用(くらしナビ)
20051030 日本経済新聞 朝刊急にお金が入り用になった時、加入している生命保険の有効利用を考えてみよう。保険会社や商品のタイプによっても異なるが、他の金融機関などからの借金よりも有利な場合が多い。 配当金が出るタイプの保険に入っている場合に使えるのが積立配当金の取り崩し。そもそも積立配当金は契約者にいずれ支払う分を保険会社が利率を付けて運用している。その分の金利はあきらめる必要があるが、借金ではないので利子を払う必要はない。ネットや提携銀行のATMで簡単に引き出せる場合が多い。 もう一つの方法が「契約者貸し付け」で、保険を担保に保険会社からお金を借りる方法だ。解約した時にほとんど返戻金のないタイプの定期保険や掛け捨て型の医療保険では使えないが、貯蓄性の高い養老保険や終身保険の場合、解約返戻金の7―9割程度の範囲内でお金を借りることが出来る。 年収や使途などの制限がなく返済期限もない。利率は契約時期に応じて異なるが、2001年7月以降に加入した簡易保険の場合の貸付利率は1.75%と総じて低く抑えられている。