日本棋院と関西棋院に儲け話を伝授しましょう
碁会所日報の土田です。6/25の写真をもう一度出してきました。左列の困った顔の能面にキャプションをつけるとしたら、こんな感じでしょうか。「わぁー、お姉ちゃんが隣やったらよかったんやけど、おじいさんや。しかもその隣は般若やし。さいあくやわー。」さて、今回夏休みの詰め碁講座の話をしていて、「これは小銭稼ぎとしては、免状料よりいいかもしれない」と閃いた事があります。それは「詰め碁検定」です。しかも両方の組織が相互に作用して受検者を確保できる方法があるのです。例として、私が約四年勉強しております韓国語のお話をすればわかりやすいでしょう。韓国語に関する検定は2種類あります。「ハングル能力検定」と「韓国語能力試験」です。各検定の特徴を挙げてみます。「ハングル能力検定」:年2回。日本でのみ実施。最初は5級からで、4級、3級、準2級、2級、1級がある。準2級までは比較的通りやすいが1級になると、ネイティブでも解けないマニアックな問題が連発する。レベルに応じて検定料も変わる。「韓国語能力試験」:年1回。外国でも実施。レベル分けは初級(1級、2級)、中級(3級、4級)、上級(5級、6級)で、初級を受けて一定のレベルから下は1級、それ以上は2級、の認定を受ける。6級は韓国でビジネスができるくらいの実力。検定料はどのレベルも同じ。で、学習者はこの2つの検定を上手に住み分けます。まず、合格率も高く検定料も比較的お安いハン能3級くらいまでは、両方の検定をダブルで受けます。2級くらいになってくると検定料も高くなってくるので、韓能でしばらくやりすごします。6級まで受かると、今度はさらにマニアックな問題を求めてハン能にチャレンジします。つまり私が提案したい詰め碁検定は、このように2つの機関で、性格の異なる検定をするということ。特に上級の方での問題傾向を変えるといいでしょう。片方は、実用的な詰め碁重視。片方は「玄玄碁経」のようなマニアックな詰め碁を多く。大人は検定が大好きですし、子供にも腕試しとなるし、検定対策本も売れるし、しかも検定対策本そのものが、詰め碁の導入から高段者向けまで段階を踏んだいい教材になるのではないでしょうか。しかも詰め碁限定にすれば、囲碁ファンだけでなく、論理クイズ好きの人も確保できまっせぇー。日本棋院さん、関西棋院さん、どうでしょう。このアイデア使うのなら、ソウルまでの往復航空券で手を打ちましょう。