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カテゴリ:日記
「週刊新潮」11月30日号のワイド特集「十一月の扉」に、こんな記事が載って
いました。 「愛国心強制はイヤ」女子中学生27人が「首相に手紙」の仕掛け人 記事によれば、16日に衆院で可決された教育基本法改正案に反対する 北海道の北星学園の女子中学生27人が連名で、 <国を愛する心は人それぞれが自分から思うものであって、おしつけられるもの ではない>とか、 <本当に私たちの将来のことを考えてくれていますか?返答をください> といった文面の手紙を安部首相の他、各党、参院議長にファックスと郵送で送付 したという。 この行動を新潮はネガティブと判断したらしく、同校で開かれた宗教講演会の 生徒への影響を強調し、内情を知る関係者の発言として、 「この学校もそうですが、キリスト教系の私立校では偏った思想・信条の教育が 行われているところが少なくありません。それでなくとも中高一貫校の北星では、 生徒が教師に逆らうと進学できない事もあるんです」と述べている。 暗に教師が仕掛け人だとほのめかしているわけです。 記事の他の部分はともかく、この内情を知る関係者というのは怪しいと思います。 キリスト教系の学校でキリスト教的な教育が行われるのはむしろ自然で、かわいい 制服を着てチャペルで鐘を鳴らせばキリスト教系というのでは、神様の方がびっくり です。それに、教師に言われるままに政治的な行動をとらなければいけない中学 なんて、少子化の今の世の中、誰が行きたがるんでしょうか? ともあれ、女子中学生と週刊誌は政治家と同じ土俵で議論をしてくれたわけ です。 新聞はもっと高い視点に立っているらしく、11月17日の毎日新聞の1面の コラム<余禄>は、現行の教育基本法に食ってかかった議員、沢田牛麿のエピ ソードを紹介している。 「こんな説法をしなければ日本人が教育について分からぬということならば、それ はあまりに日本人を侮辱している」 1947年帝国議会でのことで、要は教育基本法は「法」ではなく「説法」だと言う のです。コラムの結論は、 「徳目の説法への政府与党の度を越したこだわりが、目の前の深刻な現実を受け 止める力や、具体的問題を解決する力の根本的欠陥を示してはいないかが 心配だ」 となっていて、教育基本法という説法に深入りしても無意味と断じているのです。 抗議のファックスを送るのが正しいのか、無意味と断じるのが正しいのか、私には 分かりませんが、愛国心に関する記述でまともそうなのを見つけたので、引用して 終わりにしましょう。 日本人が最も幸福に生きられるのは、日本人として日本に生まれたからだ、日本 の国家は日本人を一番保護しなければならない義務があり、そうしているのです からね。ここのところが、おとなにもわかっていないのですね。人間がある国に生ま れるということはどうすることも出来ない運命であり、その運命故にその国を愛し、 立派にすることに努力しなければならないのです、、、、 (「日本歴史を点検する」 海音寺潮五郎、司馬遼太郎 講談社文庫) P.S. 苦情は困りますが、女子学生27人からの手紙なら私も貰いたいな、、、 P.S.2 仏教系の学校は何をしているのでしょう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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