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テーマ:今日のニュース(1443)
カテゴリ:日記
先月27日に即席めん業界4位の明星食品に対して、米系投資ファンドの
スティール・パートナーズ・ジャパンがTOB(株式公開買い付け)を発表しましたが、 当の明星食品は、これに反対を発表していました。日本の即席めんの市場が 頭打ちであることもあり、この買い付けを訝しがる声も聞かれたのですが、結局 今月中旬に業界最大手の日清食品がTOBに乗り出し、提携へとの運びになった ようです。 この資本提携に対して、「週刊文春」11月30日号は、「、、、日清は元々 ガリバーなのに、『統合効果』と言われてもしっくりこない。スティールは買収先 をおびき出すべく700円という中途半端な価格でのTOBをぶら下げたが、利益 確定を目前にして笑いが止まらないのでは」とのコメントを掲載し、得をしたのは 米系投資ファンドだけと論じています。 これに対して、11月26日の日経新聞は、世界の即席めん市場が順調に拡大 していることを指摘しています。2005年で857億食、09年には1000億食とか。 1000億食といえば、1億人以上いる日本人が3食365日カップめんと袋めんだけ 食べ続ける「小池算」によれば達成可能な数字ではあります、、、、、不可能か。 記事に戻りますね。特に中国、香港、インドネシア、ベトナムなどアジアでの伸び が大きく、「近代化が進むアジアでは忙しい生活を送る人が多くなり、手軽に食べ られるインスタントラーメンの需要が増えているのでは」と指摘しています。アジア 以外で増加しているのはアメリカ、ロシアとしています。 カリフォルニアで留学していたときに、スーパーに立ち寄ると、日清とかマル チャンのカップラーメンや袋メンは、フツーにアメリカンフードと一緒に置いてあり ました。すでに市民権を得ている感じ。それに対してサッポロ一番は大きめの スーパーの日本食売り場にしかなかったと思います。今回取り上げた明星は 売ってなかったと思います、、、多分。セブンイレとかの前では、メキシコ人の おっちゃんとかが日清のカップめんをズルズルすすってるのもフツーの風景 でした。 ともあれ、世界市場が拡大しているのであれば、今回みたいなTOBにもコン テクストが見えてくるわけです。日清、マルチャン(東洋水産)、サッポロ一番 (サンヨー水産)のような日本の企業は追加の工場が必要だろうし、海外の 大手製粉企業なども、小麦粉の供給先または成長する即席めん業界への新規 参入を求めて、動き出していてもおかしくないわけです。 P.S. グローバルコンペティションとかマーケティングとか最近言いますけど、 チャルメラおじさんが日本国内で細々と(?)インスタントラーメンを作る のも許されない時代になったのでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.27 15:12:08
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