等々力善福の雑文書いてます

　教育再生会議（野依良治座長）が２９日に発表した「いじめ問題への緊急提言」
に関して、今日の毎日新聞がその骨子を掲載していますので、個人的な所感を
書いていきたいと思います。

・いじめは反社会的な行為、見て見ぬふりも加害者

　いきなり厳しくて突っこんだ文面ですよね。反社会的な行為はそうだと思い
ます。見て見ぬふりは教師ならもちろん加害者です。子供にとっては、ちょっと
きついかも知れません、、、弱い子もいますからね。でも、これこそいじめの
構造なんですよね。少数の被害者がいて、加害者の小集団がいて、のこりは
見て見ぬふり、、、この構造がなくなれば、いじめもなくなるということに異論
はありません、もちろん。ただ、大人の世界の「報告」は子供の世界では
「チク（密告）り」になるので実際には難しいとは思いますが、、、

・指導、懲戒の基準を明確化し、毅然として対応

　問題を起こす子供を別教室へ引き離すなど毅然と対応しろということですが、
もっともですよね。子供と「なかよしクラブ」を作ってる教師は、いじめ加担予備軍
なので、今の時代では不適格者に限りなく近いですよね。

・守ってくれる人、必要とする人が必ずいるとの指導を徹底

　これは詩の世界だな。クラスが駄目、教師が駄目、親が駄目だったら、子供は
「詰ん」でいると思いますけど。指導に反対はしませんが。

・教育委員会はいじめに関与、放置、助長した教員を懲戒処分

　ヤッタ！って感じですね。ぜひ制度化、実施してもらいたいものです。問題は
放置の場合に、教員の「知りませんでした」というのが許されるのか、許されない
のかという点ですよね。
　それと文科省、教委、校長、教頭の懲戒処分はないんですかね？ま、いじめは
弱いものにのみ向けられるのが日本社会ですけど、、、

・いじめがあった場合、校長以下でチームを作り学校として解決

　ふむふむ、、、、いじめを見つけた教員はすぐさま校長に報告するんですね。

・いじめを隠すことなく学校評議員、保護者らに報告

　校長は、教委が斡旋してくれる再就職先などを気にして、いじめ隠しに走ると
週刊誌に書いてありましたが、、、

・家庭の責任も重大

　そりゃそうだ。いじめの場合は「学校なんか行かなくていい」という一言が
欲しいな。

・一過性の対応で終わらせず、政府が一丸となり取り組む

　「一丸となり」という形容詞（副詞？）の意味が不明だ。「継続的に」の方が
良いのでは？マスコミの論調では、今回の提言くらいでは文科省とか教委、教員は
動かないとの予想が多い。現場の反応を見ながら適宜再生会議を継続し、必要
ならば更に強力な方策（法制化、懲戒など）を執ることが望まれます。

Ｐ．Ｓ．　教育再生という目標はずっと先にあるようですが、まずはいじめ自殺という
　　　　　ハードルを何とか越えたいものですね。