等々力善福の雑文書いてます

　今日の新聞各誌の１面で、宮崎県知事の辞職が伝えられています。相変わらず
「天の声」は出していない、談合の指示は出していないの一点張りで、国民には
あまり情報が伝わってこない状態ですが、今回の辞任劇で一つだけ分かったことが
ありました。安藤知事にとっての「天の声」が何なのかです。
　今日の読売新聞の３面が今回の辞任劇を記載しているので、抜粋して読んで
みましょう。

　「辞職しかない」―――。
　県議会が安藤知事の不信任決議案を可決した１日の夕刻。親族を含む後援会
幹部８人が宮崎市内に集まった。「疑惑は深まっている。出直し選に出ても勝て
ない」。後援会の意向はその夜、親族の一人から知事に伝えられた。
、、、、
、、、、議会を解散しなければ、１０日間で自動的に失職する。失職後の選挙で
再選すれば任期は４年間となるが、辞職だと残った期間の８月４日までとなる。
知事はいったん失職を口にしたが、３日には一転、辞職を表明した。

　新聞が報じる一連の辞任劇は以上のような感じなのですが、結局安藤知事の
判断の基準は非常に純粋で単純であることが見てとれます。自分の「再選」なの
です。再選さえされれば、限りなく黒に近い灰色でもなんとかなるというので
あれば、世間で言われているとおり、知事というのは随分と強大な権力を持って
いるようです。この「再選」こそが知事にとっての第１原理、「天の声」だったので
しょう。

　福島県、和歌山県に続いて、知事の「多選」と「官製談合」の組み合わせに
見えるこの事件も終局に近いようです。宮崎県警はすでの土木部長、出納長や
県幹部、業者１０数名を逮捕し、裏づけ捜査を急いでいます。外堀を埋めて、
内堀を埋めてという感じのイライラさせる展開ですが、本来知事は偉い人なんだ
ということで我慢しなければならないようです。

Ｐ．Ｓ．次の仕事は知事がいいな、、、