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カテゴリ:ニュース
アメリカのイラク政策が更に混迷の色を深めてきたようです。現地の米軍部隊は、
戦うことの意味などは考えないようにして、半ば事務的な態度で任務に就いている のだと推察しますが、立案される政策(方針)には方向性、整合性がなく、目的が 何なのか理解するのが難しくなってきています。 昨日の読売新聞の国際面に「イラン勢力摘発せよ 米、イラクで秘密作戦 民兵訓練 『革命防衛隊が関与』」という記事が載っていました。それによると 米軍は、イラク国内で民兵組織の支援に当たっているイラン人組織に対する 摘発を行ったという。 アメリカが作った現政権は、人口比と選挙の結果、シーア派が主体になって います。また、イランやシリアもシーア派の国だと言われています。 今回の摘発やイラン人5人の拘束、「イランからの支援の流れを遮断する」などの ブッシュ発言からすると、アメリカはイランの影響力を排除する方向に進もうと しているようです。 つまり、シーア派国家イラクは不可らしく、依然としてアメリカはステレオタイプの 民主主義国家イラクの建設が可能だと考えていることになります。 このブログでは、11月6日に「内戦」について言及し、12月9日には、 「現政権はシーア派民兵組織をコントロール出来なくなっているという ことです。戦争開始当初の大義であった大量破壊兵器は発見されず、 民主主義政府の樹立も形骸化、無意味化する、、、」と書きました。 シーア派に対するイランの影響力を排除することは難しく、出来たとしても、 民兵組織をコントロール出来るかどうかは推測の範囲を出ません。 結局アメリカの方向感のない政策は機能せず、現政権は崩壊し、「イラク版 三国志」のような内戦の後、新たな「軍事政権」が樹立されるというのが、 ありそうなシナリオです。 今後どんなシナリオが展開されるにしろ、イラク国民にとっては、極めて迷惑な 話ですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.16 13:19:42
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