尾崎豊
尾崎豊/回帰線私が尾崎の曲に出会ったのは彼が亡くなった直後だった。毎日ワイドショーで流れる彼の曲。『卒業していったい何解るというのか~』そう卒業という曲。正直な話、私はそのころまで音楽に興味が無かったわけではない。バンドも組んでいた位だった。しかし曲に対する感じ方が違った。それまでは歌詞なんてどうでも良かった。あのギターの音が格好いいとか、ドラムがすごいとか、そういう感性で音楽をとらえていた。しかし彼の曲は違った。知らぬ間に口ずさみ、歌詞の内容がすごく気になった。今までとは違う感覚…。曲の名前も今までは、知らないものが多かった。だが、彼の曲は全て知っている。何が違うかは解らないが、すごく共鳴するものがあったのだろう。いつの間にか彼の年齢を越えてしまった。だけどいつまでも追いつけない気がする。なぜか尾崎の話をするときは堅い口調になってしまう。