テーマ:プロ野球全般。(13348)
カテゴリ:スポーツ全般
メジャーリーグの試合を観戦する機会が増えてきた。それは日本人選手が多くなったから。でもそれだけ?
実はメジャーの野球には様々な魅力が隠されている。それを薄々感じて知ってしまった人達が「日本→メジャー」へ目移りしているのだと思う。ゼロマもその1人。 先日の巨人vsヤクルト戦でこんなシーンがあった。 「記事」 「8回2死一、三塁、巨人岡島がマウンドに上がった矢先だった。レフトファウルゾーンで人が倒れている。泥酔客が約3メートルのネットをよじ登り、そのまま落下。左肩を強打し、倒れて動けない。担架で医務室に運ばれる間、球場内は騒然。またか…。」 「試合に水を差した泥酔客は建造物侵入の現行犯で逮捕された。前回も警備体制に疑問を投げかけた堀内監督は「態度が悪いのはダメだよ。だから金網を作られるんだ。メジャーじゃそんなことないだろう」とあきれていた。」 一部のファンの醜態であり、多くの人はこの手の出来事にはうんざりした気持ちになるだろう。でも金網を外したらどうなるのか?多分、日本だともっと多くの輩がグラウンドに飛び込むだろう。試合が終わればグラウンドになだれ込む光景が目に浮かぶ。 一方メジャーでは・・・ よく見る光景だが、一塁側も三塁側もバックネットを除き金網がない。ファンも選手とサインボールのやり取りをしている。懸命に手を伸ばして、選手と触れようとする。ファウルボールを身を乗り出して取ろうとする。 もし日本が金網を外したら・・・ 観客がグラウンドになだれ込む。 選手の帽子を奪おうとする。 いわゆる暴徒と化す可能性がある。 現に過去にそのようなことは起きている。 日本のプロ野球がおかしくなっている点をここでは列挙してみよう。 1,選手に触れない いつしか日本の球場は選手とファンの距離を置くようになってしまった。球場に行っても選手に触れることは出来ない。サインをもらうなんてまず無理だ。それもファンのマナーの悪さが原因なのかも知れない。選手に危害を与える可能性が日本では捨てきれないのである。 2,ファンは酔っぱらい!? ナイター観戦にはビールが付きものだ。いわゆる居酒屋でくだを巻くオヤジのヤジを聞きに行ってるような部分もある。確かに大きな球場でビールを飲んでの観戦は醍醐味だと思う。でもそれには席が狭すぎる。映画館のような狭い席で、隣にそんなオヤジが座ったらたまったもんじゃない。今回の事件のように泥酔するまで酒を飲ませるような事にならないように策を考えて欲しい。簡単に言えば、泥酔者は球場外に叩き出して欲しい。 3,応援うるさすぎない? ゼロマは内野席が好きである。それはじっくり野球が見れるから。だからビールも飲むが泥酔なんかしてられない。一球一球をじっくりみたい。そこでは打球の音、選手の声、グラウンドのサウンドを聴きたいと思う。ところが日本のプロ野球は応援団なるものが笛や太鼓を打ち鳴らし、そんな音は聞き取ることが出来ない。特にメガホン。あの音のうるさいこと。わざわざうるさい音を出すメガホンをグッズとして販売するのだから、公認されていると言わざるを得ない。「応援するなら外野へ行け!」最近、内野と外野の区別が付きにくい。内野でメガホンは禁止にして欲しい。特に良い席を取っても横の奴がうるさいとたまらない。球場側ももっと明確に各席のルールを作って欲しい。 4,巨人って何様? 多分、最近の球団合併や1リーグ制の問題などの原因は巨人の一人勝ちを容認してきた球界の体制にあると思う。何をするにしても巨人と組まないと商売にならないと、パリーグまで言い出してきているのである。それは何故か? 答えは簡単。巨人の良いようにルールが出来ているから。 日本のプロ野球は「企業の論理」で成り立っている。だから競争社会であり、資本主義社会の見本のような状態だ。けっして「文化」ではない。 セ・リーグ、パ・リーグも「人気のセ」「実力のパ」などというが、人気のある方が収入が良いに決まっている。プロの選手ならセに行きたい。ファンもセの方が人気の選手が集まっているから見たくなる。プロを目指す選手も人気や収入の良い球団に行きたいと思う。そのうち実力のあるパの選手がセに行けるようになったら、戦力の不均衡が訪れるのは誰の目にも明らかだった。 FA制度・・・ある程度の年数と実績で自由に球団を選ぶことが出来る。お金のある球団は好きなように選手を取れる。というか一番お金のあるところに一番良い選手が集まるに決まっている制度である。 ドラフト逆指名・・・アマ選手が好きな球団を逆指名する。そりゃ~行きたい球団を指名するでしょ。自分の人生だから。人気もあってお金のある球団は毎年良い選手が入ってくるわけだ。 自由獲得枠・・・これに至っては何をや言わんやである。戦力均衡なんて考えても居ないと言うことが、この制度の導入ではっきりした。これ以降ドラフト会議の中継を見なくなって久しい。 様々な制度が「巨人寄り」に作られていて、それでも2位をひた走る巨人軍とやらのためにプロ野球は崩壊の危機に瀕している。いわば「巨人ファン」以外はプロ野球ファンではないという状況まで至らないと気が済まないらしい。現にプロ野球ファンの40%は巨人ファンらしい。この時点でその異常さに気付かないのはどうかしている。ここまでくると我々日本人が馬鹿なのだと思わざるを得ない。 注)赤い■は日本一のシーズン、▲はリーグ優勝。最近では優勝しても視聴率は下がる傾向にある。 注)40%近くあった巨人ファンの比率は減少傾向に。日本ハムの躍進が目立つ。地域密着型が受け入れられることが証明された。 注)巨人の観客動員数はもう増えることはない。だからテレビの放映権料やグッズ収入によって増収を図るしかない。ファンが多くても球場に足を運ぶとは限らない。(例:広島) 完全なる平等な制度で巨人が強くなったのであれば、文句は言わない。しかし12球団の戦力の均衡を模索せずに、巨人の力だけ強くして、尚かつそのご利益にすがろうとする態度が消滅しない限り、日本のプロ野球に明日はない。また日本のファンのマナーの改善と応援スタイルの見直し、球界への不満を声を出して訴えることが必要なのではないだろうか? 最後に メジャーリーグは「文化」である。企業名も出てこない。地域密着型である。ファンを大切にする。放映権料も分散される。戦力の均衡もなされている。アリーグとナリーグも交流戦がある。ポストシーズンの盛り上がりも凄い。選手のハングリー精神とプライドも高い。メジャーリーガーとしての地位も高い。 「本当のプロ野球がそこにはある。」 新聞やテレビでナベツネの顔を見るだけでヘドが出る。もううんざりだ。 日本の選手も日本が変わらないのであれば、気兼ねなくメジャーに行って欲しい。ファンはそのうち巨人戦ではなくメジャーの試合を東京ドームや甲子園で見れるようになる日が来ると信じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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