テーマ:がんばれ!自衛隊(465)
カテゴリ:政治・社会
国防予算というのはどこまで掛ければ充分というものがないので厄介です。 航空自衛隊の主力戦闘機F-15J/DJ「イーグル」を採用しているのですが、これが1980年からの調達なので30年近くになるのを受けて次世代候補を早急に検討しなければならなくなりました。そこで白羽の矢を立てたのが・・・ F-22A「ラプター」 こいつは何が凄いって、レーダーに写らない”ステルス性能”と、アフターバーナーを使わずに”超音速巡航”が可能、そして”短距離離着陸”が可能という3つの新しい武器を持っています。 戦闘訓練では1機のF-22に対して従来のF-15が4機でかかっていったのにも関わらず5分で全滅させられたとか、F-16が300回も模擬訓練をやって一度もミサイル射程に捉えられなかったとか、神話のような戦闘力の差が話題となっている機種であります。しかしながらその価格は1億4200万ドル(135億円・今日現在)と高額。F-15が3000万ドル(29億円)と比べると破格の差。 この凄い戦闘機を次期主力戦闘機に考えていた日本に対して、アメリカ議会は戦略上の理由で輸出禁止を決めてしまいました。しかもオバマ政権になって軍事費縮小を検討していることも重なり、アメリカの国防長官はF-22の調達を中止。187機で生産中止となってしまいました。 これで日本の導入もほぼ絶望視されていたのですが・・・ ところが今日の記事。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090606-00000127-san-pol F22戦闘機は247億円 米議員、輸出解禁に期待6月6日15時32分配信 産経新聞 【ワシントン=有元隆志】ロイター通信は5日、米議会多数派民主党の重鎮ダニエル・イノウエ上院歳出委委員長がゲーツ国防長官と藤崎一郎駐米大使に書簡を送り、米空軍の最新鋭戦闘機F22Aラプターの輸出解禁に期待感を表明するとともに、輸出した場合、日本への売却価格は1機約2億5千万ドル(約247億円)程度になると伝えていたことを報じた。 要はアメリカもこのまま生産中止にしてしまうことは”もったいない”と考えているのでしょうか、日本に1億ドル近い額をふっかけて売り込もうという動きがあるようです。 それにしても高い!! 日本のF-15もライセンス生産ですが120億円掛かっています。今度も1機で247億円!この額がどれだけ凄いか・・・。 陸上自衛隊の90式戦車が1両8億円、海上自衛隊の実質ヘリ空母の最新鋭護衛艦「ひゅうが」(1300t)が1057億円などと比べると突出したバランスと言えそう。普通サイズの護衛艦なら700億円程度。戦車の30倍以上、船の3分の1、もしくは4分の1の価格とは恐れ入ります。ちなみに現在日本はF-15を200機以上保有しているので、同じような数を揃えようものなら・・・・ 247億円×200機=約5兆円となってしまいます ここまでしなきゃならないモノなんでしょうかね?たまにはアメリカ以外の国から買うのも良いと思うんですよね。いっそのことロシアから買うような動きも良いのでは?実際は難しいでしょうが、アメリカに足下見られているのが気に入りませんね。
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