と或る神戸至上主義者の徒然日記

今月１１日に大津市で開かれた「第２７回全国豊かな海づくり大会」に
天皇・皇后両陛下が出席され、ブルーギルによって琵琶湖の生態系が
脅かされていることに心を痛めておられるとの発言があったそうです。

「ブルーギル繁殖、心痛む」陛下、海づくり大会で胸中明かす(京都新聞)
持ち帰ったブルーギル、陛下「心痛めています」(毎日新聞)
「琵琶湖のブルーギル繁殖心痛む」　天皇陛下ごあいさつ(朝日新聞)

オイラは浅学なので、今までブルーギルを日本国内に持ち込んだのが
当時の明仁皇太子殿下(現今上天皇)であることを知りませんでした。

たしかに、当時の食糧難の時代においては、繁殖力が高く、
捕獲も容易なブルーギルは、優れた食用魚として移入されたのだと思います。

しかし、実際にはそのメリットを遙かに凌駕するデメリットが発生しており、
この事は、移入した当事者である天皇陛下のお心を痛め続けていたようです。

ブルーギルについて、朝日新聞にこのようなエピソードが載っていました。

天皇陛下は一般水域に入ったブルーギルが生態系を壊したことについて
以前から残念に思っており、側近に
「おいしい魚なので釣った人は持ち帰って食べてくれれば」
などと話していたという。(朝日新聞)

これは、言わば勅命ですよね。

琵琶湖においては、外来魚による生態系の破壊が深刻であり
条例によって釣り上げた外来魚の再放流が禁止されており
漁協等で買い取る制度もあったハズ。

心ないバサーは「キャッチ＆リリースこそバス釣りの精神」と主張し
この再放流禁止の条例が憲法違反であるとの訴訟まで起こしてましたが
この条例がバス釣りをしてはいけないと定めたものでないことは
よく考えれば分かりそうなものですが…
その辺りを理解しようという意志のない方が結構おられるのが残念です。
自由主義や権利意識が誤った方向に走ってしまった一例である、
とは、ちょっと言いすぎでしょうか。

そういった方々には、是非とも
天皇陛下が直々にお示しになられたお言葉を
真摯に受け止め、自己の偏狭な主義主張を譲歩し、
在来種と外来種との共存の為に協力をお願いしたい
と思います。

…で、ブルーギルって美味しかったんですね(^_^;)