今日は『赤壁下:決戰天下』こと『レッドクリフ partII』を見に行きました。
前作に引き続き、今作も早く見に行きたいと思いつつも
劇場公開から一ヶ月以上経ってからの鑑賞となりました。
…やはり、大作というか話題作は、いつでも見られると思うので
逆に積極的に見に行こうという気持ちになれないのかな(-∀-;)
まぁ、前作が正直言って『“赤壁の戦い”を取り扱った歴史物』というより
『武将たちが大暴れするアクション物』といった感じだったので
どうなのかなぁと二の足を踏んでいたっていうのもあるんですけどネ(-_-;)
三國志だと思って買ったら三国無双だったって感じで…(__;)
まぁ、これくらい離れてたら、それはそれで良いのかもしれないけど(-∀-;)
このあたり、アクション映画の監督が撮ってるんだから
仕方ないといえば仕方ないんですが┐('~`;)┌
で、実のところあまり期待せずに見に行ったわけですが、
予想よりはよい出来に仕上がっていたような気が。
前作はホント、『三國無双かいな(-∀-;)』つうところがあったんですが
今回はそんなド派手なアクロバティックシーンはグンと減り、
(あ。減ってないけど目に付かなかっただけ?)
代わりに人間関係の描写に力が入ってるような印象。
特に周瑜と孔明とのやりとりはかなり見応えがあった様に感じました。
特に、矢船のエピソードに関してはムムッと唸らされたというか。
矢船と言えば、相変わらず魯粛がイイ味出してましたね。
矢船の中で孔明と杯を傾ける姿は、小市民的でさえあり
武骨であったり狡猾であったりするレッドクリフの登場人物の中にあって
彼の憎まれないキャラクターは劇中の癒しポイントと言える気が。
今回は前作に比べて呉側の描写に力が入っているような印象でしたね。
関羽とか張飛とか趙雲とか、異様なまでの存在感(苦笑)を持った人物が
途中いったん退出してくれたおかげで、赤壁の戦いでの主戦である
呉側の登場人物が舞台の中心で立ち回ることができるようになって
生き生きと動き出した、っていうことなのかな。
前作を見たときに感じた物足りなさは、今作で、ある程度補われたかな?
相変わらず小喬を演じる林志玲の美しさは描き切れてなかったと思うけど。
『映画;レッドクリフ』における重要な要素の1つが
“小喬を巡る争い”
という事を考えると、小喬の描き方はもっと諄いまでに
魅惑的であったほうが良かったような気が。
どうも、章子怡と仲間由紀恵を足して2で割ったっていうか、
凛として美しいんだけど、人を吸い寄せるような美しさが今ひとつというか、
やっぱり『女性を手に入れるために戦争をおっぱじめる』っていう
曹操の考えに共感するまでには至らないんだよなぁ。。。
アクション映画の監督だから仕方ないけど。
ともかく。
これと前作とを併せて一本の映画
っていう考え方でいいと思います。
両方見て、はじめて『レッドクリフ』という作品の真価が顕れるかな、と。
…両方合わせたら5時間くらいの長編になるけど(-∀-;)
まぁ、どちらか一方しか見る時間がない、というなら
個人的にはこちらのPart2の方がお奨めですね。
ジョン・ウーっぽいのは前作の方だけど。
三国志ファンなら、人物やエピソードの描き方に不満があるとおもうものの
一般的には非常に見応えのある面白い映画じゃないかと思います。