|
カテゴリ:レアな出来事
アメリカではハンディキャップ専用の場所に車を停めてしまうと切符を切られます。ここに車を停めるにはハンディキャップ用のナンバープレートか、障害者用のプレートをバックミラーから下げていないといけません。 大学時代ミンスと一緒に暮らしていたころ。スペースがなかったか、ただ面倒くさかったからか覚えていないのですが、ミンスが大丈夫だろうとハンディキャップ専用の場所に一晩車を停めておいたのです。 次の朝にはチケット(切符)がワイパーの下にはさんでありました。100ドル。 これはわりと安いほうで300ドルのところもあります。本気で切られます。 そういうわけでアメリカではどんなに駐車場が混んでいてもハンディキャップのところに停める勇者はいません。それなら路上に違反駐車したほうがましです。 チケットを切られたくないという理由以外にも、そこは体の不自由な人のための場所という理念が植えつけられているというのもあるんでしょうけど。 そのころお金がなかったミンスはチケットを無視して大学を卒業。そのまま別な町へ仕事のために引越していきました。これがもし大学内でのチケットだったら大学側が管理しているので罰金を払わずに(図書館などの本なども)卒業することはできなかったと思います。 しかし、皮肉なことにミンスは車の事故にあって脚を切断することになってしまったのです。 現在はハンディキャップのプレートが車にあるのでどこにでも車を停め放題です。 この前あったときにもその話になって「あれはきっとハンディキャップのところに停めた呪いなのだ」と冗談で言ったら本人はちょっと本気にしていました。 いまだにそのチケットは払っていないそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[レアな出来事] カテゴリの最新記事
|