favourite place

風の薫る季節。。今日は久しぶりに眩しい陽射しは小休止といったところでしょうか。

今はお花が美しい季節ということもあり香りについて思う事がありました。。
幼少の頃、またそれまでの体験などで香りに対する感情、好みが影響されるというコトを耳にしたことがあります。。

香りによって物事を想起させられたり、またあるイメージをみることでそれにまつわる香りを思い出したりする事もあるのですよね。　人間の記憶は五感の相互関係があってより一つのシーンが鮮やかにプリンティングされるのかもしれないとつくづく感じることもあります。

私はこの季節になると壁一杯につたった淡いピンクのバラ達の幽かな香りと、春の強い風に吹かれて、さらさらと散ってゆく様を眩しい光の印象とともに思い出します。

”皐月”の”皐”の漢字は白い光をはなつ様子をあらわしているとか。。

そういえばモネの『日傘をさす女』を見ると、その淡い輝きと爽やかな風のイメージとともに緑の香りを感じるようですよね。　亡き妻への追憶。　この美しい記憶の人は香りを纏っていたのでしょうか。。？


追記。。

最近知ったのですけれど、環境省が選んだ”香り風景100選”というものがあるのです。。 なかなかユニークな選もあります。。

私は宮城県のニッカウィスキーのほの暗い貯蔵庫の中で心を揺さぶられたあの香りが忘れられません。　
私にとってのとっておきの香りのある風景のひとつです。。　


香り風景100選　--------
http://www.env.go.jp/air/kaori/index.htm