ちょっとだけ北へ、、
たまにふらりと立ち寄らせていただく、とある(個性的な)喫茶店、、ココについて本日は書き込みしてみたいと思います。大宮駅発 「はやて31号」。週末の夜に、、ちょっとムリしてアレに乗ってさえしまえば、、1時間半ほどで例の目的地に到着してしまうのであります^^。~~~~~~~~~~~~~『一ノ関 ジャズ喫茶「ベイシー」』へ。21時を回った頃、一ノ関へ到着。何度目かの訪問となるこの町に。ほんの少しだけ懐かしさを感じます。「やあ、久しぶり」 ってな感じでしょうか。(笑)東京よりも、気持ち寒いくらいの闇夜を、、(雪が積もってなかったのは、少しだけ予想外でした。。)本日の目的地である『ジャズ喫茶「ベイシー」』に向かってひた歩きます。前回立ち寄った時には、残念ながら開店していなかったので、、今回こそは、、と。 祈るような気持ちであの角をひょいと右へ曲がってみると。。よかった~、、 今日は看板に明かりが灯ってました^^。私がこの世に命を授かる1年前に開店したこのジャズ喫茶。築150年ほどの土蔵を改造されたこちらの店内はこのお店自体の歴史も伴って、とても重厚な質感に満たされております。適度に落とされた薄明かりのなか、どっぷりと客席に腰掛けますと、対面の暗がりに鎮座している「例の」スピーカーシステムが、、、そんな落ち着けるすばらしい環境の中で次々と演奏されるレコードの音といったらもう、、、絶句です、、カウント・ベイシージョン・コルトレーンマイルス・デイビスetc,etc…。大音量で演奏される数々の名演のうねりに身を委ねていたら、、あっという間に2時間程が過ぎ去ってしまいました^^。これより先は、拙い自分の説明なんかよりも、、95年の第4刷を最後に絶版となったマスターの著書、『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択』(菅原正二(著))が文庫本となって再販されておりますので、もし御興味があるならば、とてもお薦めの1冊です!!!(…と思って今調べたら、、文庫本も絶版となってしまってるみたいです、、スミマセン。)ジャズとアナログレコード、そしてオーディオに対する並々ならぬ想いを笑いと感動を交えながらも、直球を多用した圧倒的な表現力で「聞かせて」くれます。この本は、読むという行為を通して、、音楽を「聞かせて」くれる、数少ない読み物の中のお気に入りの1冊なのであります^^。さて。前回こちらに訪れたのは、4年前の9月15日、、(2年前に来た時は、、お店閉まってました。(笑))あの時よりもホンの気持ち、、マスターの白髪がふえた気がしました。このお店の良さは以前と少しも変わりませんが良くも悪くも、周囲は少しづつ変わってまいります。そんな事を言ってる自分だって。前回お邪魔した時は、まだ入籍もしていませんでしたし。その頃はまだ、この店内でも気持ちよく煙草を燻らせておりました。(笑)次回お邪魔する頃には、、どうなのだろうか。変わってゆく事の「期待感と不安感」。そんな中であらゆる感情よりもほんの少しだけ勝った「寂しげ」な気持ちを胸に、お店を後にしたのでありました。。