世界初の甘茶ソウルコンピ? FROM PHILADELPHIA COMES SWEET SOUL
FROM PHILADELPHIA COMES SWEET SOUL (フィラデルフィア・スウィート・ソウル) '86 (P-VINE PLP-6077)U.S.BLACK DISK GUIDE P.280でも少し触れられているCHESS/JANUS等のフィラデルフィアのグループものを集めたコンピLP。久保田泰広氏のライナーによると、「(前略)いわゆるフィリー系スウィート・グループ作品を編集した物で、こういった内容のコレクション物のLP化は、本邦初、いや、世界でも初めてのことではないだろうか。」とある。つまり今では数多く巷に溢れる甘茶ソウル系コンピの世界初の作品ということらしい。P-VINEさん、偉いゾ!内容もかなり高水準でオススメです。これと兄弟盤の「FROM DETROIT COMES SWEET SOUL」も出てます。A-2,A-3,A-5は共にリードがファルセットじゃないからかトキメキ度は足りないが、まずまず良く出来たスロウバラード。Ferguson, Davis And LeeはLIFESTYLEの前身にあたる。A-6はなかなかタイトなフィリーダンサー。A-7が憂いを帯びた甘茶ソウルで盛り上がりはかなりのもの。この2曲のT.N.J.'sはINSTANT FUNKの前身にあたり、TRENTON,NEW JERSYの頭文字から命名したそうな。B-1はキッスの擬音入り。72年のこの物悲しげな曲はバニーシグラー/フィルハート作。同じくIMAGEのB-2は甘茶ソウル百科事典 BILLY'S SELLECT 037。こちらはBARBARA MASON作。タイトルの意味は「魔法にかかった、魅せられた」で悲しみ倍増、心底泣けちゃう。悲しみならB-3も負けてません。BILLY'S SELLECT 001の名曲だけどもう少しフェロモン出てたらね。B-4はヴァンマッコイ/ジョーコブ作で「THE LANGUAGE OF LOVE」の面影も感じられるバラード。残りの4曲のInclinationsはどれもなかなかの水準だが、唯一ファルセットリードのB-8が一番良い。私は甘茶に関しては歌声よりもメロディやムード至上主義なのだが、捉えどころのない、全体としてなんとなーく甘いという不思議なムードを持ったこの曲、一瞬の胸キュンメロも濃厚な甘さで美味なのです。(甘茶偏差値65以上)(甘茶偏差値61以上)(甘茶偏差値60)Side A1.Love You Just As Long As I Can/Free Spirit2.Where Did The Good Times Go/Free Spirit3.She's Gone/Ferguson, Davis And Lee4.She's Not An Ordinary Girl/Ferguson, Davis And Lee5.Must Be Going Out Of My Head (But I Luz You)/Ferguson, Davis And Lee6.Don't Forget About Me/T.N.J.'s7.Falling In Love/T.N.J.'s(甘茶偏差値63)Side B1.Betcha Didn't Know/The Image2.Spellbound/The Image(甘茶偏差値65)3.Have You Had Any Heartaches Lately?/The 11th Commandment(甘茶偏差値64)4.I Wanna Know (Do You Love Me)/The Intrigues(甘茶偏差値62)5.I'm Gonna Make Love Last This Time/The Inclinations6.The Harder We Try/The Inclinations7.Could This Be Love, That I Feel/The Inclinations8.Cross My Heart (To You)/The Inclinations(甘茶偏差値68)NHK-FM 11/4(土)22時~ スウィートソウル特番 お忘れずに。