カバー中心で脱力必須 TRACK 4 (TRACK IV) / IN RETROSPECT
U.S.BDG 究極のLPコレクション - グループ編 39.TRACK 4 (TRACK IV) / IN RETROSPECT (WONDER 008)究コレでの紹介文によるとジョージアの4人組で実力は中位とのことですが、、、。実際に聴いてみると内容はゆるいカバー中心で脱力必須。オリジナル曲も田舎の素人グループの域を出ない感じで、これといった味も無い。甘茶ソウル系の曲も無いので甘茶ファンには無縁のアルバムと断言して良いでしょう。A-1のI Can't Turn You Looseはイントロの一瞬だけですぐにGet Readyの方に移ります。歓声が入るので形式はライブ風ですが、このグループこんなに人気あるの?ってぐらいの歓声かつ不自然な盛り上がりぶりから擬似ライブと思われます。バックの演奏は薄っぺらだけどお歌の方はまずまずかも。A-2はのんびりムードのほんわかソウル。悪くは無いが取り立てて良くも無い。A-3のカバーをSAM&DAVEと比べろと言われても困ります(笑)って出来。A-4もゆるいカバーで、きっとこういうのをジョージアの田舎のキャバレーなんかで営業してるんだろうな。B-1は明るめでほんわかとしたムードのミディアム。いい意味で70年代のアメリカの田舎の平和な空気が漂ってきそうな雰囲気はあるが、出来はイマイチ。終わったと思ったらリプライズしてきて思わず失笑。B-2のDouble Shotはユニゾンで歌う明るく軽快なナンバー。歌はなかなか弾けた味があるが、バックの演奏含めてB級感がジンワリと滲み出とります。で、何故かStayという60年の古いヒット曲にメドレー展開しますが、これが全く必然性を感じさせないんですよ!まいった(笑)。B-3もメジャーヒットのぬるいカバー。まあ、これらカバー曲のラインアップを見るだけでも勘のいい方なら出来の方も想像がつくというものでしょう。オリジナルらしきB-4は乾いた空気感にリードの歌もなかなか冴えた感じ。明るめのメロディやコーラス、演奏もこなれた感じで結構良くて偏差値59ぐらい。このクオリティで全体をオリジナルで通せてたらこのアルバムにも存在意義があっただろうにと思わせる。B-5はオリジナルの魅力をさほど損なうことなくこなしてるけど、特別良い何かがあるという訳でもない。(偏差値60以上はありません。)曲名右側の( )内にオリジナルと思われるアーチスト名を書いておきます。(甘茶偏差値65以上)(甘茶偏差値61以上)(甘茶偏差値60)A-1 I Can't Turn You Loose - Get Ready ( OTIS REDDING )- ( TEMPTATIONS )A-2 One Thousand TimesA-3 Soul Man ( SAM & DAVE )A-4 Save The Last Dance ( DRIFTERS )B-1 "Be Young, Be Foolish, Be Happy"B-2 Double Shot - Stay ( MAURICE WILLIAMS & ZODIACS )B-3 My Girl ( TEMPTATIONS )B-4 With This RingB-5 I Can't Help Myself ( FOUR TOPS )