フラミンゴ・シンジケートのSUPER SWEET SOUL VOL.3 / OOH , BABY BABY
甘茶ソウルコンピの世界(1) SUPER SWEET SOUL VOL.3 / OOH , BABY BABY '93(BLUES INTERACTIONS PCD 2476 )FLAMINGO SYNDICATE PRESENTS SUPER SWEET SOUL シリーズの第3弾。甘茶ソウルコンピ史上に燦然と輝く前2作と比べると小粒な内容。近年はフラミンゴ・シンジケートの面々による甘茶ものが出なくて寂しいですね。1-4は暗く重たく湿度高くという、あまり有難くない三拍子が揃った甘茶グループ。全体的に糖度も低いのがね。とはいえ2と3の曲の出来は良く、こういう雰囲気が好きな人には重宝されている曲。5は質の高い旨味のあるメロディを書くことで知られるSAM DEESの作品。ほのかな甘さをベースに素晴らしいメロディを聴かせてくれます。6,7でニュージャージーのコッテリ甘茶ソウル登場。6のスカスカだけど演奏者の息遣いが聴こえてきそうな生音の響き、それに加えてリードの切なげで悲しみに満ちた歌声が場末感を醸してイイ雰囲気です。暗すぎるのが個人的にはチョットね、、、。7は「SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES / OOH BABY BABY」のカバー。甘茶ソウル定番曲で完成度は高いと思うんだけど、このメロディを聴いても胸がときめかないんだよなあ。surregatherさんが「甘さの極み 稀代の名曲Ooh Baby Babyしばり 」として多くのカバー曲を一覧にして纏めてらっしゃいます。カバー情報などお持ちの方は是非情報をお寄せ下さい。7は「BEATLES / SHE LOVES YOU」のソウル・カバー。一聴してそれと分からないほど原曲を崩した独創性は買えるけど、聴いてて全然面白くないんだよね(笑)。こういう「世紀の名曲」ってのはソッとしておいて欲しいものです。9は5に続いてシカゴ産セミ・スウィート。爽やかで洗練されたところが特徴ですね。10の「魅せられて」もやってるリンダ・ジョーンズが女性とは思えないコブシ効かせまくり唱法で攻める11は、聞く人を選んでしまう内容。ちょっと怖いです。この人のアルバム聴くと最初から最後まで延々この調子なんだよな(笑)。13はデルフォニックスの名曲カバー。恐らく80年代に入ってからのものだけど打ち込み臭がキツく頂けない内容。ちょっと思慮不足ですね。14はGEORGE KERR自らもやっている素晴らしいメロディを持つ作品。このバージョンも悪くは無いけど、「ゆったり、こってり、ねっとり」としたジョージ版に軍配があがる。この曲「JOHN GARY WILLIAMS / HONEY」に似ています。16はミキ嬢の線の細い、はかなげな唱法が胸を打つ傑作甘茶ソウル。やっぱりレディ・ソウルはこうでなくっちゃネ。(甘茶偏差値65以上)(甘茶偏差値61以上)(甘茶偏差値60)1. The Montclairs / Ease The Pain 2. The Montclairs / Dreaming's Out Of Season(甘茶偏差値63) 3. The Montclairs / Make Up For Lost Time(甘茶偏差値64)4. The Montclairs / Prelude To A Heartbreak 5. Windy City / Good Guys Don't Always Win(甘茶偏差値64)6. The Whatnauts / What's Left To Give (After Giving It All)(甘茶偏差値63)7. The Whatnauts / Ooh Baby Baby8. The Joneses / She Loves You 9. Gene Chandler / You've Been So Sweet To Me(甘茶偏差値61)10. First Class / Hypnotized11. Linda Jones / Not On The Outside 12. Prophecy / Let Me Keep On Walking13. The Joneses / Break Your Promise 14. Derek Martin / How Can I Get Away(甘茶偏差値62)15. The Joneses / Come Back To Me 16. Miki Honeycutt / Make Up For Lost Time(甘茶偏差値69)