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ザ・スーパー・ポップ宣言

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2009年12月の記事

全8件 (8件中 1-8件目)

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上昇気流に乗ったスカイハイサウンドジグソー / スカイハイ｢ミルマスカラスのテーマ曲｣

洋楽スーパーポップの世界(3) 【ポップ偏差値 61 】JIGSAW / SKY HIGH '75 イギリスのバンド｢ジグソー｣の75年のヒット曲。元々はオーストラリア・香港合作のアクション映画｢THE MAN FROM HONG KONG(邦題：スカイ・ハイ)｣(予告編)のテーマ曲ですが、日本では77年にプロレスラー｢ミル・マスカラス｣の入場テーマ曲として使われ、大ヒットとなりました。(因みに私のいた中学校では事ある毎にこの曲をテーマ曲として使ってました。)曲は暗めのイントロから徐々に明るめに展開していく内容で決して底抜けに明るいという訳ではありません。然しながら分かり易い景気の良い曲調とサビの盛り上がり、特に｢スカイ・ハーイ！｣という決めセリフ部分がキャッチー。まるで上昇気流に乗ったハンググライダーが空高く舞い上がっていくかのような、きれいに突き抜けきったフレーズは爽快で実に見事な出来栄えです。こうした空を飛翔するかのようなメロディやサウンドを｢スカイハイサウンド｣と呼ぶ向きもあるようですが、きっとこの曲もその言葉の由来の一つになっているんじゃないかな。この曲の貴重なオリジナル・プロモ・ビデオが｢YOU TUBE｣で見れます。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(上昇感覚)ポップ偏差値合計66876878561

2009.12.29

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チカーノの好きな甘茶コンピ CHICANO SWEET SOUNDZ / BLIND OVER YOU

甘茶ソウルコンピの世界(15) CHICANO SWEET SOUNDZ / BLIND OVER YOU '06 (CHICANO SWEET SOUNDZ CSS1000)三作出てるチカーノ・スウィート・サウンズ・シリーズの第1作。タイトルはきっとチカーノ(メキシコ系アメリカ人)が好むスウィートという事だと思われます。結構有名な甘茶ソウルが多く、年代もほぼ70年代で統一されている感じで聴き易い内容。1は甘茶ソウル百科事典MOONY'S SELLECT 013でキャッチーなサビを持つ落ち着いた有名甘茶。BLACK ICEもカバーしています。6はミディアム・ディープ、7も甘めのディープソウルでこの中では少し異質。8は｢BE THANKFUL FOR WHAT YOU GOT｣タイプのライト・ソウル(軽めのソウル)。9は全くの初耳だなあ。バリトンリードの甘めのスロウだけど出来はいまいち。10はESCORTSもやってる曲のライブ版。緊迫感に欠ける内容で、こういうのを聴くと甘茶ソウルとライブとの相性の悪さを痛感させられます。11は可愛らしいファルセット甘茶小唄。キャッチーさに欠けるけど、ほんわかとした雰囲気はなかなかのもの。13は暗くて重たくて湿っぽいという三重苦が魅力と言えば魅力の人気甘茶。U.S.BDGでも甘百でも｢モントクレアーズ｣となってますが、このスペルからすると｢モンクレールズ｣あるいは｢モンクレアーズ｣と発音するのが正しいのではないかな？14はちょっとマニアック。甘百未掲載だけど、ファルセット中心で淡い色彩が魅力の甘茶小唄。｢YOU TUBE｣で聴けます。15は男女デュオの落ち着いたバラードでバックの透明感のあるサウンドが清々しい。19は｢Tricky Dick｣、｢JACKIE｣といった優良甘茶を出しているマイナーグループのこれまた良曲。メロディはいまひとつ決め手に欠けるけどムードはなかなか。このグループの全貌が知りたいです。暗くて趣味じゃないけど語り入りの20もなかなかのグレイドで一聴の価値はある。最後の23は甘い語りと静かなコーラスのみで構成された面白い作品。終盤少しボーカルも聴けるんだけど、もしかして続き(PART.2)もあるのかな？だったら是非聴いてみたいですね。（甘茶偏差値65以上）（甘茶偏差値61以上）（甘茶偏差値60）1. Blind Over You - Chicago Gangsters （甘茶偏差値61）2. Just A Little Love - Nue Spectrum 3. Love Somebody, Love Someone - The Sensations Wild 4. Have You Ever - Enchanted Five 5. Mr. Shy - Billy McGregor 6. Satisfy My Woman - Calvin Arnold 7. If You Got To Love Somebody - Tommy Tate 8. Blood Is Thicker Than Water - William Devaughn 9. Oh Love - Iron Knowledge 10. Look Over Your Shoulder (Live Version) - The O'Jay's 11. In My Opinion - The Vandals 12. I Need You - Otis Leavilie13. Dreaming Out Of Season - The Montclairs （甘茶偏差値63）14. The Magic Of Your Love - The Majestic Arrows（甘茶偏差値62） 15. This Has Happened Before - Brenda & Albert 16. Blowin' My Mind - Free Form Experience 17. Sentimental Man - The Unifics 18. Someday - The Lost Generation 19. Will You Answer - Child Of Friendship Train Robbers 20. I Gotta Change My Ways - Julius Thomas 21. Suicide - Gene Chandler 22. I've Got To Keep On Lovin' You - The Moments 23. A Message - Nue Spectrum

2009.12.25

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元ネタ教えて下さい！いつもよりオレンジ! / 宮沢ゆあな(沢渡葵) ｢ピリオド｣

アニソンポップの世界(2) 【ポップ偏差値 64 】宮沢ゆあな(沢渡葵) / いつもよりオレンジ! '07 作曲編曲ハーモンド｢ピリオド｣学園恋愛アドベンチャー｢ピリオド｣のキャラクター、沢渡葵のキャラソンで｢ピリオドキャラクターソングCD vol.7 沢渡葵｣収録曲。曲は昭和の香りを強く漂わせるメロディを主体としたガールズロック。かなりマイナーなゲームのキャラソンのようだけど、潜在的なポピュラリティはワールドヒット級と感じます。スピード感のあるロックのリズムとグルーヴの良いリズムギターが全体をリード。そして滑らかながら起伏の激しいメロディは、いまや懐かしき昭和の時代を思い起こさせる憂いを帯びた甘酸っぱいもの。繊細で透明感のある少女の歌声や真摯で一途な想いを載せた青い果実のようなメロディは瑞々しい上にとびきりキャッチー。初めて聴いた時そのあまりの既聴感に戸惑いました。特にサビの部分ですが、｢あれえ、この曲誰の曲だっけ？｣と思い起こそうとするんだけど、かれこれ1ヶ月近く経ちますが全く駄目。この日本人の琴線を触れまくりのメロディは、60年代の洋楽ヒット｢悲しき天使/メアリー・ホプキンス｣辺りか、それともフレンチポップスだったか、はたまた70年代のニューミュージックだったか、80年代の歌謡曲か、90年代のガールポップだったか、あるいは｢蛍の光｣、｢仰げば尊し｣などの古くからある学校唱歌だったか、といろいろ考えるけど全くヒットせず、いらいらが募るばかり。どうかこちらで聴いてこの曲の元ネタを教えて下さい。アイドルマスターでならイメージの近い雪歩によるMAD映像を期待したいところですが、折角のガールズロックなので最近はやりのけいおん!の演奏シーンなどを使ったMAD映像もマッチしそう。どなたか作ってくれませんか？明るく元気テンション高揚感疾走感グルーブメロディ器楽瑞々しさボーナス(昭和メロディ)ポップ偏差値合計67787978564

2009.12.22

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こみ上げ感抜群のサザン甘茶 FREDDIE WATERS / I'M AFRAID TO LET YOU INTO MY LIFE (OCTOBER 1011)

私の好きな甘茶ソウル(4) MY FAVORITE SWEET SOUL (4)【甘茶偏差値 70 】FREDDIE WATERS / I'M AFRAID TO LET YOU INTO MY LIFE (OCTOBER 1011)'77 フレディ・ウォーターズはテネシー州ナッシュビルのディープ系歌手で、曲もいわゆるファルセット甘茶ではなく、南部フレイバー漂う甘めのサザン・バラードといった趣き。ただストリングスを前面に押し出したサウンドは格調の高さを感じさせ、蜂蜜のようにトロリとした甘めのギターは、そこに南部っぽい熱気と甘さを加えています。これは甘さに徹底的にこだわり特化した幾多の甘茶サウンドにも負けず劣らずの素晴らしい出来と言えますね。そんなバック・サウンドだけを聴いてても十分楽しめる内容なんですけど、複雑に展開するメロディも凝っているし、更にどのメロディ・パートも感動的で味わい深い。特にサビに向けてストリングスを伴って徐々に盛り上げていく箇所など｢こみ上げ感｣抜群です。こんな感動的なサザン/ディープ風味の甘茶曲をもっと知りたいものです。甘茶ソウル百科事典 BILLY'S 091でセレクト。｢SINGING A NEW SONG｣というCDにも収録されているようです。

2009.12.19

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活力漲るソウル・パワー HEPTONES / SOUL & POWER ｢ON TOP｣

STRICTLY ROCKERS (REGGAE) 23.HEPTONES / SOUL & POWER '68 ｢ON TOP｣収録 P.43掲載黒人ポピュラー・ミュージックにおける名盤中の名盤でジャマイカの音楽はどうも、、、と敬遠しがちな方であっても黒人音楽好きを自称するならば、一聴してしかるべきアルバム｢ON TOP｣の収録曲。レゲエの前段階のロックステディなので、レゲエが苦手な方でも比較的聴きやすいハズ。このヘプトーンズは初期レゲエを代表するコーラスグループで、リード・シンガーのLEROY SIBBLESはそのソウルフルなヴォーカルが魅力的。特にこの曲で聴けるヴォーカル・ワークは活力みなぎる｢しゃくり上げ｣唱法が特徴的で、譜面を無視して縦横無尽に暴れまわるスタイルは痛快ですらあります。カラリと晴れ上がった陽性の声質で粘着質に、時にシャウトを混じえて力強く歌い上げる様を聴いているとこちらにまで力が漲ってきそう。シャウター・タイプのディープソウル・シンガーが好きな人ならきっと気に入るんじゃないかな。スタジオワン産のシンプルなサウンドも、骨太なベースが心地よく響く明るく乾いた快活なもので素晴らしいです。｢YOU TUBE｣で聴けます。

2009.12.16

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西海岸の甘茶コンピ SAN FRANCISCO BAY AREA SOUL HARMONY VOL.1

甘茶ソウルコンピの世界(15) SAN FRANCISCO BAY AREA SOUL HARMONY VOLUME ONEタイトルから、サンフランシスコ周辺のソウル・グループを集めたと思われる怪しげな甘めのソウルコンピ。70年代が中心のようですが、60年代中期ぐらいから80年代初期ぐらいまでと収録年代は広範囲に渡り、コンセプトの割りに音の統一感は無い感じ。(CDR音源でのレビューです)温かみのあるファルセットで丁寧に歌われる2は仄かにDOO-WOPの香りを漂わせ甘茶ソウルの夜明けを感じさせる小ぶりな良曲。バリトンとファルセットがリードをとるソフトで静かな曲調の4は、バリトンの流暢な歌声と比べてファルセット・コーラスが少しぎこちく惜しい。7,11,12はU.S.BDG#334、甘茶ソウル百科事典 MOONY'S 003のバラッズ。特に彼等の代表曲とも言える12は人気もあるし流石の出来のバラードなんだけど、逆に教科書通りにうまく纏まり過ぎているというか個人的にはどうもトキメキに欠けるんだよなあ。逆に13なんかはリードのファルセットはいまいち不安定だし、少しバランスの悪い内容だけど、コーラスがウーウーウーと盛り上げる箇所の一瞬の切れ味は鋭くハートにピリリと斬りこんできます。大仰で甘くロマンチックなムードがいい感じです。18,19は甘茶ソウル百科事典P.61掲載のグループ。Curtomからアルバム出してるからてっきりシカゴのグループかと思ったらサンフランシスコ出身だったんですねえ。18はゆったりとしたバラードで出来はいま一つだけど、ここでは19のダンサーの方がいいですね。小気味よいギターの刻みにノリの良い軽快なリズム。水捌けのよい唱法やサビの盛り上がりもいいですね。（甘茶偏差値65以上）（甘茶偏差値61以上）（甘茶偏差値60）1. Hey Girl You've Won My Heart - Master Plan2. Wish That You Were Here - Casual Crescendos3. Look Me In The Eye - Joe Washington & Wash4. You Can Love Again - Veda5. I Can't Bear The Tenptation - Emotions6. There's Got To Be A Loser - Archades7. Treat Me Like Your Woman - Ballads8. These Are The Things - Emulations9. Let Our Love Go On - Music City Soul Brothers10. Every Night I See Your Face - Music City Soul Brothers11. God Bless Our Love Part.2 - Ballads12. Dizzy World - Ballads13. I Need You - Star Material（甘茶偏差値65）14. Story Of My Love - Emulations15. Lonely Guy - Dem III16. I'll Always Love You - Performers17. Darling I'm So Thankful - Performers18. 12 Months Of The Year - Natural Four19. Hanging On To A Lie - Natural Four（ダンサー偏差値63）20. Girl I Want You To Remember - Main Events21. I Know (You Really Want Me) - Mantis22. Where Would I Be - Sorokas23. Someone - Lovers24. This Must Be Love - Creshendos

2009.12.12

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世界一の名アレンジ岩崎元是(IWASAKI MOTOYOSHI) / 君のいないクリスマス｢FOR A LONG TIME｣

音壁の世界(1) THE WORLD OF "WALL OF SOUND"(1) 【ポップ偏差値 71 】岩崎元是(IWASAKI MOTOYOSHI) / 君のいないクリスマス '07 作曲編曲岩崎元是｢FOR A LONG TIME｣収録アニソンポップ史に燦然と輝く歴史的名曲群｢・・・｣4部作を残した世界的名アレンジャーの岩崎元是の2007年のアルバム収録曲。ライナーによると89年には既に書かれていた曲で、91年のフジテレビの昼の帯番組のエンディング曲として売られていったとか。(ということは別人による別アレンジのバージョンが存在するということになりますね。）曲はゆったりとしたクリスマス・バラードで感傷的なメロディが情感深く歌いこまれています。なかなか良く出来たメロディで個人的にも好みのタイプですが、世界的レベルでみれば何千、何万単位で存在するであろうバラード佳曲の一つと言わざるを得ません。然しながら、この曲に施されているクリスマス仕様の音壁＝ウォール・オブ・サウンドは、間違いなく今現在世界に存在するウォール・オブ・サウンドの最高峰に位置する、世界一の名アレンジと言うことが出来ます。季節は冬ということで、細やかなシンセ音で冷やりとした空気感を演出。それでいてエコーのかかったエレピの音色は温かみを感じさせます。更に繊細な弦の音色やエコーのかかった重量感のあるバスドラムなどにより奥行きのある広々とした音空間を形成。サビに入ると雪が降る様を表すかのようにスレイベルがシャンシャンと鳴り響き、クリスマスムードをグッと高めます。そしてそのバックでは甘いエレピの音色が恋人達の幸せな一時を優しく包み込むかのように響き渡ります。このスレイベルとエレピのコンビネーションは本当に素晴らしく鳥肌級に感動的。他にも鐘の音、エレキギターなどを幾重にも厚く重ねたサウンドは将に芸術中の芸術と言ってよく、長年ウォール・オブ・サウンドを手がけてきた岩崎元是流アレンジの現時点での集大成となっています。ソロ、グループを問わず音楽家ならば誰でも一曲は、上質なアレンジの施されたムード満点のクリスマスソングを持ちたいところでしょうが、そんな時は迷わず、岩崎元是氏にアレンジを依頼される事をお勧めします。

2009.12.08

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職人技的メロディライン MIDNIGHT STAR / LET'S CELEBRATE ｢Planetary Invasion｣

私の好きな甘茶ソウル(7) 山下達郎サンデー・ソングブック【甘茶偏差値 65 】(その2)MIDNIGHT STAR / LET'S CELEBRATE LP(SOLAR DRF-5109)'84U.S.BDG #436掲載のファンク・バンドの84年のアルバム｢Planetary Invasion｣収録曲。山下達郎もSSBで2回程オンエアしました。曲はイントロ当てクイズにも出てきそうな軽快なドラム音から始まる爽やかな甘めのバラード。所謂70年代の王道甘茶ソウルではないが、ファルセット、女性ボーカル?等で情感込めて歌われるメロディは心に染み入る内容。サビだけでなくAメロ、Bメロともなだらかできれいなラインを描きます。(達郎氏はムードよりも、こうしたしっかりとした職人技的メロディラインの曲を見つける才能がありますね。)少し残念なのは全体に感じられる機械臭で、特にドラムの音は一聴すると聞こえはいいが、何度も繰り返し聞いていると耳障り。とてもいい曲なんだけど個人的に｢生活の音｣には成り得なく少し勿体無く思います。｢YOU TUBE｣で聴けます。

2009.12.03

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