情感豊かな埋もれた名カバー Jackie Trent and Tony Hatch / GOIN' BACK '69「Together Again」収録
洋楽スーパーポップの世界(3) 山下達郎SSB 未オンエア オールディーズ 【 ポップ偏差値 66 】Jackie Trent and Tony Hatch / GOIN' BACK '69「Together Again」収録60年代から活躍しているイギリスの女性シンガーソングライターで女優のジャッキー・トレントの69年の曲。数々の名曲を生み出した黄金コンビGerry Goffin、Carole Kingの製作曲でオリジナルは66年のGoldieという女性歌手が歌ったもの。一番有名なのは同じく66年にヒットしたDusty Springfieldのバージョンかな。個人的には67年のByrdsのバージョンで慣れ親しんできました。淡く繊細な雰囲気が素晴らしく更にラララとスキャットが入るなど後半のコーラス展開が美味でお勧めです。97年のPretendersもこのByrdsバージョンを踏襲していますね。他にもフィルコリンズやフレディマーキュリーなど多くのカバーが存在する名曲中の名曲ですが大ヒットと呼べるほどの曲は無いためいまいち地味な存在かも知れません。当ブログでは音壁名曲IF YOU LOVE ME, REALLY LOVE MEでお勧めしているジャッキー・トレントもかなり知名度は落ちますね。このカバー曲も「YOU TUBE」での再生数は微々たるものなので、世間的にほとんど知られていない曲という感じかな。然しながら個人的にはByrds版と同等あるいはそれ以上の感動を呼ぶ素晴らしいバージョンと感じます。メロディメーカーとしての素晴らしさは世界屈指とも言えるキャロルキングですが、この曲の悲し気なメロディも実に感動的で美しい。それを歌うジャッキー嬢も全ての言葉一言一言を丁寧に情感込めてねっとりと歌い上げている感じ。この秀逸なメロディと情感豊かな唱法が見事にマッチし実に感動的で素晴らしいバージョンに仕上がっています。IF YOU LOVE MEの壮絶な音壁カバーといい、トニーハッチとのコンビでの音楽センスはグレイト過ぎますね。「YOU TUBE」で聴けます。Dusty Springfield / GOIN' BACKByrds / GOIN' BACKPretenders / GOIN' BACK